坂本真綾『Duets』堂島孝平や井上芳雄ら豪華ゲストの歌にも個性を損なわず馴染む魔法のような声

2021.04.14

デビュー25周年を迎えた彼女が初のデュエット集に挑戦。22年ぶり(!)の歌手復帰となるh-wonderこと和田弘樹、ノーザン・ソウル調の管弦入りポップスで手合わせした堂島孝平、黄昏色のフュージョン上で主役と艶やかに絡む原昌和(the band apart)と、楽曲提供と合わせてデュオ相手を務める面々もいれば、土岐麻子はTENDRE作・編曲のアーバンな小品で親密に声を重ね、内村友美(la la larks)は伸びやかなロック曲で姉妹のような好相性を見せる。ミュージカルで縁深い井上芳雄との劇的なバラードでの表現も流石だし、小泉今日子とのミディアム“ひとつ屋根の下”もユニゾン歌唱が痺れるほど麗しい。相手が誰であれ、みずからの個性を削ぐことなく馴染んでみせる──そんな魔法のような声に改めて驚く一枚。

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