〈人々の記憶を管理する保管庫〉に端を発するコンセプト、イメージを本人によるオリジナルのストーリーで共有し、制作された新曲と近年のシングル曲から成る11作目。ノーブルなチェンバー・ポップを贈ったceroの荒内佑に始まり、作家陣は岩里祐穂、川口大輔、岸田繁(くるり)、北川勝利(ROUND TABLE)、古閑翔平(ユアネス)、 坂本慎太郎、竹内アンナ、堂島孝平、tricot、比喩根(chilldspot)と、今回も盤石&新鮮な人選だ。アーバンな都市ポップに憂愁のオルタナ調、ロウな変拍子ロック、密やかなボッサなど、どんな曲調だろうと可憐な歌声が乗ることで溢れ出すエレガンス。ただひたすらにうっとり。
坂本真綾『記憶の図書館』コンセプトは〈人々の記憶を管理する保管庫〉 豪華作家陣が参加したエレガントな11作目
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