約1年半ぶりのソロ・アルバムは、ベンジーの気ままな人となりが際立っていて心地いい。テーマは深いが、どの曲もこれまでより軽やかに聴けて、そこはかとなくロマンティック。切ないピアノを効かせた“Not Ready Love”やカントリー調の“I Stand Kitchen”からは生活感が垣間見えたりも。〈誰かをバカにして/笑いをとるなんて/大嫌いそんな世の中なんて〉と歌う“水色のちょうちょ”のメッセージ、最高です。