チャーリー・パーカーの音楽に関心のある人がどの程度日本に今いるのか全くわからないが、このジャズ/ビバップを発明した天才として知られるこの演奏家ににわかに注目が集まっている。そのきっかけは、今年出版された『チャーリー・パーカーの技法』だった。この書における分析は、パーカー・フレーズの生成原理を彼の残した音源に求め理論的に再構成する研究書だが、このKAWADEのムック『チャーリー・パーカー』は、あらためてこの偉人の音楽を、今回あきらかになったパーカーの音楽をもとに再評価/再理解を促すガイドブックだ。さらに期待されるのはメタ・パーカー研究だろうか。