ジョニ・ミッチェル、エルヴィス・コステロ、ビョークなど、様々なアーティストの作品を手掛けてきたグラミー常連の作曲家/アレンジャー/指揮者であるヴィンス・メンドーザ。ジョシュア・レッドマン、アントニオ・サンチェス、デリック・ホッジといった現代ジャズのトップ・アーティストたちや、ザ・ルーツのブラック・ソートをゲストに迎えた本作は、5楽章からなる協奏曲“Concerto for Orchestra”を中心に展開される。〈伝統と革新〉を体現した本作において、デリック・ホッジのエレキ・ベースが加わり、ブラック・ソートのラップが炸裂する#5から#6の流れが象徴的だ。