アンダーソン・パークやマインドデザイン作品への参加などLAシーンから重用されるピアニスト兼ビートメイカーの3作目。幼少期の写真を用いたというアートワークからわかるように、これまでになくノスタルジックで黄昏感のある一枚で、マイルドなビートの上を柔らかく滑るキーボード・プレイがそのムードの中心となる。表題曲はクルセイダーズのカヴァーで、原曲のメロディーをなぞるローズ・ピアノのまろやかな響きに蕩けそう。