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コラム

台湾の民族音楽レーベルWind Musicがイベント〈World Music Festival @ Taiwan〉を開催 日本でもオンライン視聴可

台湾の民族音楽レーベルWind Musicがイベント〈World Music Festival @ Taiwan〉を開催 日本でもオンライン視聴可

Wind Music、台湾の老舗民族音楽レーベルの歩み

台湾で最大の野外ワールドミュージックイベント〈World Music Festival @ Taiwan〉が、2021年10月29日(金)~10月31日(日)に開催される。

イベントのオーガナイズを務めるのは台湾のレーベル、Wind Music(風潮音樂)。Wind Musicは88年に設立された台湾の音楽レーベルで、台湾や中国など東アジアの民族音楽・伝統音楽や、ニューエイジミュージック、児童音楽にフォーカスしているのが特徴だ。〈FUJI ROCK FESTIVAL ’17〉にも出演しているIlid Kaolo(以莉高露)や、今年の金曲奨(台湾のグラミー賞にあたる)で年間アルバム賞を受賞したSangpuy(桑布伊)など、台湾の原住民音楽シーンを代表するアーティストたちの作品を数多くリリースしてきた。

また、客家フォークの巨人、林生祥が在籍していたバンド、交工樂隊のセカンドアルバム『菊花夜行軍』(2001年)や、原住民の小学生たちによって結成されたTaiwu Ancient Ballads Troupe(泰武古謠傳唱)とハワイ出身のミュージシャン、ダニエル・ホーのコラボレーション作『To & From The Heart』(2013年)など、 Wind Musicの作品はこれまでに金曲奨で58回受賞している。

ダニエル・ホーによるライブ映像。曲は泰武古謠傳唱とダニエル・ホーによる2013年作『To & From The Heart』の表題曲
 

創業者のKen Yangは幼少期よりフルートを演奏して育った音楽愛好家で、人々と音楽を共有することで世界をより良い場所にすることができるという信念のもと、Wind Musicを設立した。易経や陰陽の概念、五大元素といった東洋思想に宿る調和の概念に倣い、その洞察や価値を理解し、音楽によって具現化することをレーベルのコンセプトとして掲げている。

Wind Musicはこれまでに、消滅の危機に陥っている文化遺産を保護すべく、数々のドキュメンタリーコレクションを記録し、発表してきた。例えば、原住民の伝統歌を部族ごとに記録した〈台灣原住民音樂紀實〉シリーズは、演奏者の自宅や活動センターなどでレコーディングされており、ポストプロダクションをほとんど施さない、インティメイトな仕上がりになっている。聴く人を選ぶ、と言えばそうなのかもしれないが、長い目で見たときの文化的価値はとてつもなく大きい。

またWind Musicはこのような〈音の文化遺産〉の保護とプロモーションのみならず、より現代的かつイノベイティブなアプローチで伝統音楽の新たな魅力を提示する活動にも精力的だ。フランスの音楽ユニット、ディープ・フォレストのエリック・ムーケがプロデュースしたEP『Deep Formosa』(2020年)は、〈台湾フォークミュージックの父〉と言われているAra Kimbo(胡德夫)、パイワン族のシンガーソングライターSauljalju(戴曉君)、児童合唱団Kuskus Ancient Ballads Choir(高士古謠隊)と、3世代の原住民アーティストをフィーチャー。ディープ・フォレストらしいダウンテンポ/チルアウトサウンドと原住民音楽が美しく融合した作品に仕上がっている。

ディープ・フォレストの2020年作『Deep Formosa』収録曲“Battle Song (Feat. Sauljaljui)”

 

Wind Musicがオーガナイズする〈World Music Festival @ Taiwan〉

そんなWind Musicがこの度、〈World Music Festival @ Taiwan〉を開催する。〈World Music Festival @ Taiwan〉は、台湾の音楽をベースに、世界のさまざまな民族音楽がショーケースされる、台湾で最大の野外ワールドミュージックイベントだ。台湾の文化部(台湾の文化芸術における最高行政機関)で、映画・ラジオ・テレビ・ポピュラーミュージックの発展に寄与する〈影視及流行音樂產業局〉が後援し、Wind Musicによってオーガナイズされている。2020年はコロナ禍の影響で中止を余儀なくされたものの、今年は10月29日(金)から10月31日(日)にかけて台北大佳河濱公園での開催が決定。そして、未だ観光に制限がかかる状況を考慮し、〈World Music Festival @ Taiwan〉のYouTubeチャンネルにてオンライン配信されることとなった。

※10月29日(金)は配信のみ

 2019年に開催された〈World Music Festival @ Taiwan〉のアフタームービー
 

今年はコロナ禍の影響もあり、例年設けられていた2つのステージを〈Earth Stage〉1つに集約。前述のSangpuyやTaiwu Ancient Ballads Troupe、SauljaljuといったWind Musicの看板アーティストたちをはじめ、イラン人メンバーを擁するトリオMastaneh、台湾在住の欧米人を中心に結成されたスウィングブルースバンドThe Muddy Basin Ramblersなど、参加アーティストたちの国籍も多彩。また、カナダからは、ブラジル音楽におけるスタイルの1つである〈ショーロ〉を演奏するTio Chorinho、アフリカンサルサを演奏するBantü Salsaが、いずれもオンラインでパフォーマンスを披露する。Taiwu Ancient Ballads Troupeは今年8月に逝去したCamake Valaule(査馬克・法拉屋楽)への追悼を行う。同氏は彼らに歌唱指導を行い、その一生をパイワン族の文化のために捧げた。

上述のアーティストたちのパフォーマンスを含む〈World Music Festival @ Taiwan〉のタイムスケジュールは、記事下部のインフォメーション欄にてチェックを。

 

これまでの〈World Music Festival @ Taiwan〉を写真で振り返る

Taiwu Ancient Ballads Troupe(2018年)

レクチャー(2019年)

Osadia(2019年)

Trad.Attack!(2019年)

 


LIVE INFORMATION
World Music Festival @ Taiwan  
2021年10月29日(金)〜10月31日(日)
World MusicのオフィシャルYouTubeチャンネルにて視聴可能
https://www.youtube.com/c/WMFtaiwan

〈World Music Festival @ Taiwan〉のタイムスケジュール

※タイムスケジュールに記載の開始時刻はすべて台湾時間です。1時間足すと日本時間になります

※10月30日(土)21:30(日本時間22:30)からのSuming(舒米恩)、10月31日(日)19:00(日本時間20:00)からのSpectro7 Feat. Jacky Chen(异境樂團 x 陳建瑋)とDance Performance(樂舞展演)は、オンラインストリーミングでの視聴不可