〈塔音渋谷『台湾音市』音楽祭 Vol.1〉が2024年9月6日(金)から9月8日(日)まで東京・タワーレコード渋谷店のB1 CUTUP STUDIOで開催される。

〈塔音渋谷『台湾音市』音楽祭 Vol.1〉は、台湾で注目される新世代アーティスト10組が集結する3日間のライブイベント。

〈台湾音市〉は台湾で頭角を現す若手たちに焦点を当てた見本市のようなラインナップが特徴で、キャッチーなダンスロックサウンドが魅力のP!SCOや、Mikan Hayashi(ゲシュタルト乙女)とのコラボレーションによる日本語曲もリリースしているGOTA、瑞々しいポップロックサウンドを奏でる現役大学生バンドGGteens(公館青少年)など、独自の音楽性が魅力的なアーティストたちが選出されている。

中でもGOTAは〈2022 The Next Big Thing 大團誕生〉に選出されたバンドで、さらにStreetVoice Awardsの〈トップ10新人ミュージシャン〉に選ばれたfernoiz(蕨鳴子)や、台湾の大型音楽フェス〈2023 大港開唱 Megaport Festival〉への出演経験があるNUTS(核果人)といった、高い評価をすでに得ているミュージシャンたちが参加しているのも見どころだ。

近年はSunset Rollercoaster(落日飛車)やElephant Gymら台湾のアーティストが世界へと羽ばたき、日本でも人気が高まっている。〈台湾音市〉は、今後ブレイクが期待される若手アーティストたちをいち早くライブで目撃できる絶好の機会である。

またライブイベントにあわせて、タワーレコード渋谷店1Fに〈塔音渋谷『台湾音市』〉の特設コーナーが8月21日から設置されている。出演アーティストの作品を含めて、第14回 金音創作奨(Golden Indie Music Awards/GIMA)でベストバンド賞を受賞したThe Loophole(露波合唱團)や、メン・アイ・トラストの台北公演の前座に抜擢され、9月に来日ツアーも決定しているi’mdifficult(我是機車少女)、第13回 金音創作奨で最優秀オルタナティブミュージックアルバム賞を含む2部門で受賞を果たしたUndecimber Fin.(13月終了)など、いま聴くべき台湾の音楽家たちのCD 30作をセレクトし、第1弾として販売している。台湾シーンの〈いま〉を感じる、話題作揃いのコーナーだ。

台湾音楽愛好家たちが考える見どころは次のとおり。

私の推しはHormone Boys(荷爾蒙少年)の、ルーク・チャンによるソロプロジェクト、L89(LEIGHT NINE)! 「音楽」、「映像」、「新しいメディア」の3つのキーワードから構成されてます。EP『NAI HE(奈何)』の実験的な音楽をぜひ体験してほしい!
もう1組は、FERNOIZ(蕨鳴子)。去年10月、私がMCを務めるポッドキャスト「好玩電台」の台湾初出張の時、台北・中山にある大好きなお店、PAR STOREに立ち寄り、偶然CDを入手していたバンドで、ちょっと運命感じてる。渋谷でどんなライブを見せてくれるのか、ワクワクしているところ!
-竹内将子(ラジオパーソナリティ)

台湾ミュージックシーンの今と未来を体感できるチャンス!
渋谷で開催される「塔音渋谷『台湾音市』音楽祭 Vol.1」には、ロック、パンク、エレクトロ、シティポップ、インストゥルメンタルなど10組の多彩なバンド/アーティストが登場。
台湾のミュージックシーンの魅力は、その多彩さとアクティブさにある。この『台湾音市』音楽祭は、その魅力を存分に楽しめるライブイベントだ。
登場する10組は、新世代の台湾の音楽を味わえるフレッシュで充実したラインナップ。その多くは日本初登場で、これほどのラインナップを一度に味わえるのは台湾でもなかなかないはず。
しかもそのどれもが、ユニバーサルな音楽でもありつつ、それぞれ断然個性的で、そしてどこか台湾ならではのサウンドになっているのも大きな特徴だ。
台湾音楽未体験の人も、既にハマっている人も、体感するしかない。渋谷タワーレコードへ走れ!
-おきらく台湾研究所・研究員B

なおこのイベントのアーティストラインナップのコーディネートをおこなっているのは、Bees Factory(蜜蜂工房)。Bees Factory(蜜蜂工房)は1998年の創業以来、イベント開催や映画配給など、エンターテインメントを通じて日台の文化交流活動をサポートしてきた企業だ。

来週末は〈塔音渋谷〉で、台湾の〈いま〉を感じることができる音を浴びるために、〈台湾音市〉へぜひ足を運んでほしい。

 


LIVE INFORMATION
塔音渋谷『台湾音市』音楽祭 Vol.1

2024年9月6日(金)タワーレコード渋谷店 B1 CUTUP STUDIO
開場/開演:18:30/19:00
出演:LEIGHT NINE/NUTS(核果人)/RANDOM(隨性)

2024年9月7日(土)タワーレコード渋谷店 B1 CUTUP STUDIO
開場/開演:17:30/18:00
出演:GOTA/SLEEPING WALKERS(夢遊旅人)/PACHILA(帕崎拉)/P!SCO

2024年9月8日(日)タワーレコード渋谷店 B1 CUTUP STUDIO
開場/開演:18:00/18:30
出演:HEAD COMPOSER(頭部組成者)/fernoiz(蕨鳴子)/GGteens(公館青少年)

■チケット詳細:
・先着順入場整理番号付き各日チケット:3,000円(税込)(スタンディング) 
・先着順入場整理番号付き3日間通しチケット:8,000円(税込)(スタンディング)
※3日間通しチケットをご購入の方には当日会場にて非売品を差し上げます!
※未就学児入場不可
※購入枚数制限1申込8枚まで
一般発売:2024年8月24(土)11:00~ 
プレイガイド:チケットぴあ https://w.pia.jp/t/taiwan-otoichi-vol1/

主催:タワーレコード渋谷店
企画・制作:リードイン
お問い合わせ先(タワーレコード渋谷店):03-3496-3661(営業時間 11:00-22:00)

 


PROFILE: P!SCO

2010年に台北で結成されたP!SCOはボーカリスト、ギタリスト、ベーシスト、ドラムマーからなる5人編成で、音楽ファンから〈筋持久力の限界に挑戦するダンスロックグループ〉と称賛されている。ロック、エレクトロニックミュージック、クラシックなどを統合した音楽性は唯一無二と言える。ゴールデン・サウンド・アワードのベストライブパフォーマンス部門の最終候補に選ばれ、聴覚だけでなく視覚をも重視したユニークで明るいステージの魅力はライブでしか体験できない。簡単なジェスチャーから大合唱に至るまで一体感を重視したパフォーマンススタイルが観客を魅了している。

PROFILE: 隨性 RANDOM

2005年に結成されたRandomは主に台湾語(中国語とは異なる台湾オリジナルの言語)で作られたパンク、メタル、ファンクを融合させた多彩な音楽性が特徴的。ボーカルの爆発的な咆哮、エネルギッシュなドラム、ユニークなアレンジと演奏スキルを持つギター、そしてステージ上を飛び回るベースのダイナミックなパフォーマンスに観客は熱狂し、その迫力と熱狂ぶりにロックファンならずとも感動を覚える。

PROFILE: 公館青少年 GGTEENS

2021年に結成されたGGteensは国立台湾大学と師範大学の大学生5人で構成されている。若さと多様性をテーマとし、ポップとロックのスタイルに乗せて若者の気持ちや悩みを歌っている。台湾の様々なフェスに出演し活躍中。2022年リリースのEP『青少年観察日記』が完売。2024年には初のアルバム『我其實一點都不酷』をリリースし初の1,000人規模のコンサートを開催、チケットが即完売した。

PROFILE: 夢遊旅人 SLEEPING WALKERS

2021年結成。フルオーケストラアレンジによるポップロックをメインにオールドスタイルなロックボーカルを加え、デジタルビートチェンジなどを駆使してあらゆる種類の浮き沈みを表現。現実を受け入れたくない思いを訴え、雄弁な演奏で不満を奏でる。

PROFILE: 蕨鳴子 FERNOIZ

しっとりと温かい植物のようなオーケストラ。薄暗い隅から話しかけるように希望の物語を歌う。キャッチーなメロディ、シンプルで説得力のある歌詞、質感豊かな音色、躍動感のあるリズムを併せ持っている。観客の参加も重要な要素で、観客とともに彼らのパフォーマンスや作品が完成するのが特徴。2023年、初のEP『蕨的』をリリース。2024 年、StreetVoice Awardsの〈今年のトップ10新人ミュージシャン〉に選ばれた。

PROFILE: LEIGHT NINE

台北のアンダーグラウンドテクノ音楽グループ。現代の電子音楽と伝統的な台湾文化を組み合わせている。革新的なサウンドデザインとユニークな楽器の組み合わせを通じてユニークな音楽体験を生み出す。

PROFILE: 頭部組成者 HEAD COMPOSER

2015年結成のサイケデリック/ストーナーロックバンド。結成以来、台湾内外の様々なバンドと共演し、即興演奏を通じて作品を完成させ続けている。2017年にEP『北溟』、2018年にアルバム『刑天』、メンバーチェンジ後の2023年にシングル“活殺自在”をリリース。

PROFILE: 帕崎拉 PACHILA

エモーショナルで強烈なライブパフォーマンスで世界中の人々を魅了する。バンド名の〈崎〉は曲がりくねった険しい道を歩み、音楽を信じて夢に向かって進み続けることを意味している。

PROFILE: 核果人 NUTS

2020年結成、キーボードとラッパーのダブルボーカルとギター、ドラムス、管楽器という編成のバンド。シングル“大度路限速七十”“大船入港”は数週間にわたってStreetVoiceランキングのトップを獲得した。北京語と台湾語を融合したレトロなラップの要素と多様なハーモニーが作品のスタイルをユニークなものにしている。キャッチーなメロディーは一度聴くと思わずリズムに乗ってしまうもの。バンド名は感情の制御を司る脳構造の一部である扁桃体にちなんで名づけられた。英語のバンド名〈NUTS〉にはクレイジーという意味もあり、音楽に対する情熱も表している。

PROFILE: GOTA

2020年に結成されたGOTAはギタリスト2人、ベーシスト、ドラマーの4人編成で全員がリードボーカルを担当する。インディロックのスタイルでストレートに人々の矛盾や葛藤を歌っている。2021年末からわずか1年で〈2022 The Next Big Thing 大團誕生〉に選出され、その後様々な音楽祭に参加。 2022年、初のスタジオ録音作品『微不足道』をリリース。2023年にはゲシュタルト乙女のメンバーとコラボレーションした日本語シングル“もしも”をリリースし台湾と日本で好評を博した。エレクトロサウンド全盛期のいま生楽器によって感情を表現する音楽を奏で、ロックでしか味わえない感動をオーディエンスに思い出させる。