2017年にDGからデビューしたヴィキングル・オラフソン。その類まれな才能の高さは、これまで数多くの賞を受賞した結果が物語っている。第4弾となるアルバムは、モーツァルトの楽曲を中心にハイドン、そして普段あまり聴き慣れないガルッピやチマローザの作品(チマローザにおいてはオラフソン自身が編曲)が収録。独特な調べが漂っており聴き手の心情をつかみとる。一方でモーツァルトの音楽は溌剌とした演奏で、その世界を存分に堪能できる。演奏と同様注目なのはライナーノーツのオラフソンの解説だ。1曲、1曲の解説と共に演奏を聴く事により、これまでとはまた異なった音楽と出会えるはずだ。