複数のプロジェクトで精力的に活動するクァンティックと、コロンビアの歌姫ニディア・ゴンゴーラの、タッグ名義では『Curao』(2017年)以来となる2作目。そうでなくても共演の多い両者ながら、連名作においてはニディアのリリカルなポテンシャルがより前面に出され、伝統的な作法への敬意とモダンな意匠が調和しながら薫り立つ。コロンビアの太平洋沿岸地域に伝わる神秘的な音楽を探求したという今回も独特の情緒は健在だ。