擬態屋が2021年10月29日、ファーストアルバム『DORAYAKI』を配信リリースした。また、『DORAYAKI』は限定プレスのCDが11月24日(水)にリリースされる。

写真家の佐内正史とミュージシャンの曽我部恵一による異質のユニット〈擬態屋〉。お互いに鮮烈なデビューを果たした90年代半ばから交流があったという2人は、2019年頃から詩の朗読と音楽をブレンドさせたギグを展開しはじめた。そんな佐内と曽我部は、2020年2月に都内で行われたイベントに擬態屋として初めて出演。このたび、デビューアルバム『DORAYAKI』をリリースした。

本作について、プレスリリースには次のようにある。

佐内によるフレーミングが静かに爆発するポエトリーリーディングと、曽我部が織りなすのびやかなサウンド。不定形だからこそのやさしさと存在感を持つ擬態屋の音楽は、凝り固まった日常から私たちを揉みほぐしてくれる。セラピーモンスターかもしれない。

遠い夏の記憶、千葉のアジフライ、ベトナムの夜、太古の恐竜たちへ。沢山の景色を旅する擬態屋。近づいては疑い、時間と空間の間を漂いながら果てしなく応じていく。
その視座を通して見えてくる、ふっくらと柔らかい感覚。
それは私たちの毎日にとって、ささやかだけれど役に立つものかもしれない。

今日も世界のどこかで擬態屋がひっそりと店を開ける時間だ。この自由な店先に、ぜひあなたも足を運んでみて欲しい。

また、擬態屋の2人から下記のコメントが届いている。

自分ができることをやろう!キープレフト、輝きを鈍らせて、わかりそうになったら飛んで、わからない場所へいく、光らないように、ぼんやりさせて作ろう。            
精霊を探しに行く、精霊は、あー、ソカだった、精霊は、あー、焦げ目がおおい俺たちだった、ぜーかー吹かせている、漢方っぽい美味しかったお茶のように。                
海を一緒に走り回って、ほらねー、やっぱりなー、輝いていない!あまり潜らないように、冬の夕暮れの光が差しちゃうから、あまり潜らないように、初夏のまま。

擬態屋の佐内正史

 

擬態屋の店の前で、サナを待ってる。
鍵をサナが持ってるんだ。
天気が良くて、青空がともだちのよう。
だれもいない、猫も犬もいない、
田舎のような都会のような町。
風が吹いてきて、木々はメロディのよう。
サナが来たら、店を開けて、ふたりで音楽でも作ろう。
今日もヒマそうだから。
そのあと、旅にでも出ようか。

擬態屋の曽我部恵一

なお、『DORAYAKI』はアナログ盤のリリースも予定されているという。詳細は後日発表されるとのことなので、続報を待とう。

 


RELEASE INFORMATION

擬態屋 『DORAYAKI』 ROSE(2021)

■ストリーミング・ダウンロード
リリース日:2021年10月29日
配信リンク:https://linkco.re/qx33peUS

■CD
リリース日:2021年11月24日(水)
品番:ROSE271
価格:2,750円(税込)

TRACKLIST
1. ギタイヤ
2. 間応(まおう)
3. ふっくらシップ
4. ネ擬オ
5. 熱風
6. 石英
7. pedigree
8. セラピモ
9. 麻痺