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紫凰ゆすら(シオウユスラ)

責任がありました

――〈TIF〉の初ステージはどうでしたか?

茉世「最初が屋外だったんですけど、暑さで鼻水が止まんなくて(笑)。初めてのステージで緊張するかなって思ってたんですけど、お客さんの顔も見えて、緊張することはなかったんですよね。楽しかったのと同時に、〈がんばらなきゃな〉って思いました」

笑夢「私はもともとあんまり緊張しないんです。高校の時はチア部でみんなの前に立つことが多かったけど、その時もあんまり緊張しなくて。楽しむことだけに専念してステージに立つことができました」

ゆすら「私はあがり症で、〈失敗するんじゃないか〉と思って手の震えとかが出ちゃうタイプで。パフォーマンスも他の3人に比べてかなり不器用なので、それが凄く心配ではあったんですけど、みんながたくさん助けてくれて、自分でもできる限り練習して本番に臨めたので、思ってたよりは緊張せずに、楽しむべきところを楽しみ、持てる力でがんばれたかなと思います。高みをめざす意味ではまだまだなんですけど、素直に楽しめたステージでした」

――良かったです。ちなみに練習期間はどれぐらいあったんですか?

古正寺「3曲を振り入れから始めて2週間ちょっとでしたね、ステージに立つまで。めちゃくちゃ深夜練したね」

茉世「うん、けっこうきつかったです(笑)」

古正寺「みんな初ステージの、歌もダンスもやったことないチームなので、練習する以外なくて(笑)。その間に撮影とかもあって、かなり濃密な2週間を過ごしました。やっぱり覚悟がないとできないことだと思うし、そこで自分も含めてみんなの意識も見えてきたので、これから一緒にやっていくうえで大切な機会だったと思います」

――久々のパフォーマンスはどうでしたか。

古正寺「私まだ怖くて映像で観てなくて(笑)、自分の目線の記憶しかないんですけど。〈外って明るいな〉〈空って綺麗だな〉みたいな(笑)。でも3曲が凄く短く感じて、身体がちょっとついていってないなって感じました……ってことは、緊張してたのかな」

――過去の〈初ステージ〉もそういう感じだったんですか?

古正寺「あ~、BiSでのお披露目は新木場のSTUDIO COASTで……てか、その対バンで大森さんいたんですよ」

――奇遇ですね。

古正寺「そうなんですよ。で、その時も〈ライト眩しっ!〉みたいな印象で、そこは変わってなくて。違いがあるとしたら、BiSの時は楽しめたんですよ。〈わっ、明るっ! 楽しっ!〉みたいな。でも今回はやっぱり、そこに責任がありましたね。自分のことだけじゃないし、メンバーのことや大森さんもそうだし、過去の活動とかお客さんとか、すべてが詰まってた気がします」

――それはそうですよね。初めての時みたいに無邪気にはなれないというか。

古正寺「そうですね。〈空っぽにはなれなかったな〉っていうのは初ステージの反省点で。2回目はもっと音楽に集中できて、2回目のほうが〈良かったね〉って言ってもらえたので、やっぱり〈ちゃんと演者をしなくちゃな〉って思いました(笑)」

――ちなみに振り入れの前段階でレコーディングは済んでたんですか。

古正寺「それがですね、レコーディングは〈TIF〉の1週間前からやりました。あり得ないスピード感で(笑)」

茉世「練習期間のなかにレコーディングが組み込まれてたんですよ」

――凄いスケジュール……大森さんのコメントにある〈3日で演奏を録って、3日で歌を録って〉というのは、練習も同時進行だったんですね。

古正寺「はい(笑)。凄かったです。私その演奏の録音に初めて行ったんですけど、〈THE FIRST TAKE〉みたいな感じで大森さんの仮歌と演奏を〈いっせーの〉で録ってました。それが凄いカッコ良くて」

――6月末から着々と準備してきてっていうよりは、レコーディングの部分は決まってから一気に動き出した感じなんですね。

古正寺「もちろんグループを始めるにあたっての準備などをずっとやってくださってたんですけど、メンバーに関しては8月ぐらいからガッて動き出した感じですね。でも、最初からフル・アルバムを作っていただけるなんて、ホントにありがたいことです」