えっ、まだ10代なの!? 一周聴いてからチェックしたバンドのバイオにちょっとびっくりだ。もともとはメンバーたちが高校生の頃、自宅のスタジオでレコーディングした音源だというではないか。言われてみれば、確かに緊張と弛緩を行き来しながらギャング・オブ・フォー、ペイヴメント、グレイトフル・デッドと曲ごとに変わる印象は、まだ方向性を探っているようにも感じられる。しかし、そこに可能性を見い出されたからこそ、ダン・キャリー(フォンテインズDC他)のミックスを経てのリリースなのだろう。唯一、自覚的なのは、執拗に単音フレーズを奏でるギター2本のアンサンブル。それを武器に新たなオルタナ・ロックを作っていくに違いない、ブルックリンの5人組の今後に期待したい。