US西海岸のドープなラッパーによる約3年ぶりの4作目は自身の名をタイトルに冠していることからもわかる通り、自分自身について綴ったパーソナルな内容に。淡々と紡がれていくヴィンスのラップにフォーカスすべく客演も最小限。前作でも手を組んだケニー・ビーツが中心となって全曲を手掛けており、全体に統一感を生みつつ、さまざまな楽器の音色を採り入れることで各曲に彩りを加えている。