好感度絶大で、女性人気も抜群の米国人シンガー・ソングライターによる4年ぶりのサード・アルバム。キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバーの大ヒット“Stay”に共作/制作で関わっていたり、決してブランクは感じさせなかったが、本人によると数回の破局、音楽的なスランプ、ビジネス難を乗り越えての再出発だとか。BTSのジョングク参加の“Left And Right”をはじめ、以前にも増して陽気で爽やか。失恋や自身のダメっぷりを歌い上げても、ユーモアたっぷり、屈託のない人柄が偲ばれる。キャッチーなメロにユニークな音色を絡める技は、もはやクラフトマン気質と呼べるほど。細部へのこだわりを感じさせるポップソング集は、普通のポップスのようでありながら、聴くたちに新発見があるはずだ。