こんにちは。ヴォーカルのtowanaです。今回もメンバーそれぞれがおすすめしてくれた音楽をわたしなりにご紹介します。

Nagakumo 『EXPO』 Nagakumo(2022)

 まずはNagakumoの“思いがけず雨”。kevinくんのおすすめで、2021年に活動開始したという関西発のバンドです。〈ネオネオアコ〉というキャッチフレーズの通り、フリッパーズ・ギターなどいわゆる渋谷系を彷彿とさせるサウンドと、思わず口ずさみたくなるようなメロディーがとっても良いです。軽やかに展開していくポップなリズムにヴィジュアル・コンセプトやMVも、懐かしさにイマっぽさが合わさってお洒落です。

JANET JACKSON 『Japanese Single Collection -Greatest Hits-』 ユニバーサル(2022)

 次は佐藤さんからのおすすめでジャネット・ジャクソンの“Runaway”。1995年の曲ですがこのサウンド感が懐かしくて良いということでおすすめしてくれました。ブレイクビーツにエレクトリック・シタールとたくさんのコーラスが載り、インドの伝統音楽がミックスされたR&Bという感じですがいわゆる古いというような印象はまったく受けなかったことに驚きました。MVにこそ懐かしさは感じましたが、いまの時代にこういう画を狙って作られたものが逆にかっこよかったりするし、ファッションと同じく音楽も回り回っていくものなのだと改めて感じます。すべてが出尽くした文明はどうなっていくのでしょう?と思ったりもしますが、新しいものと合わさってまた誰も知らなかったものが生まれていくのかな。

CHARLIE PUTH 『CHARLIE』 Atlantic(2022)

 最後はチャーリー・プースの“Light Switch”。リリースされたばかりの最新アルバム『CHARLIE』からの先行シングルで、wagaさんのおすすめです。懐かしさを感じさせるリズミカルな80sサウンド感にタイトルにもなっている電気のスイッチを点ける音が耳に残ります。キーになるこのスイッチ音を入れる過程をはじめ、TikTokで楽曲の制作過程を全て公開したり、〈ビリーズブートキャンプ〉のビリー隊長もカメオ出演するMVなどなど……。懐かしさと新しさがミックスされた凄いバランスの楽曲です。MVには意外なオチがついていて、笑いながらも考えさせられました。日本語字幕の付いたものが公式からアップされているのもイマっぽい。

 年末のご挨拶には少し早いですが、来年の夏でfhánaはデビュー10周年を迎えます。また新しく楽しく、これからも良い音楽を作っていきたいと考えています。というわけで今回もありがとうございました!

 


towana
サウンド・プロデューサーの佐藤純一(FLEET)、yu­x­uki waga(s10rw)、kevin mits­unaga(Leg­gy­salad)と組んだユニット、fhánaのヴォーカリストを担当。最新アルバムCipher』(ランティス)も好評のfhánaでは、2023年1月26日にスペシャル・ライヴ〈fhána New Year Live 2023 あけおめの集い〉が開催! さらに1月29日には〈Cipher Live Tour 2022〉の振替公演を名古屋にて開催する予定。その他の最新情報は〈https://fhana.jp/〉でご確認を!