11月には中野サンプラザ! 来年3月には日本武道館!――夢の大舞台へ向かってチャレンジを続ける6人の勢いは新機軸のニュー・シングルでも止まらない!

 クマリデパートがシングル“止まらない!ト・マンナヨ!”をリリース。カップリング含め、意欲的なチャレンジをしている新曲についてはもちろん、目下開催中の全国ツアー〈くまちゃんのわ!日本全国大行進大拡大大作戦!〉での手応え、ツアーファイナルにして過去最大規模となる11月27日の中野サンプラザ公演を控える心境、さらには2023年3月30日に開催される初の日本武道館公演への思いなど、多岐に渡るトピックを語ってもらった。

クマリデパート 『止まらない!ト・マンナヨ!』 MUSIC@NOTE(2022)

 

広がっているんだな

――まずは現在回っているツアーの所感を聞かせてください。

早桜ニコ「回数を重ねるごとに結束力がアップしているし、地方でも私たちを待ってくれている人、初めて会う人もまだまだいるんだとわかったのが嬉しいです。いつも来てくれる方が毎週地方にも来てくれるのも本当にありがたいです」

小田アヤネ「そこに住んでいる方が地元のお友達も連れて遊びに来てくれたりして。輪を広げてくれる人がいるんだなと実感しています」

七瀬マナ「最近知ってライヴに来ましたという方もすごくたくさんいて。ツアーもそうですし、配信ライヴでも広がっているんだなと思って嬉しくなりました」

――ツアーファイナルの中野サンプラザの先には日本武道館公演も控えています。

優雨ナコ「8月の〈@JAM EXPO〉の最終日に武道館決定の報告をしたんですけど、今回、珍しくメンバー6人が〈この日は絶対見に来て〉とSNSで発信したんですね。@JAMは6年出ているんですけど、間違いなくいままででいちばん人が多くて。気になってくれている人、興味があるという人たちの幅が増えたのも感じました」

早桜「だからこそまだまだがんばりたいという感じですね」

楓フウカ「中野も武道館も規模が大きすぎて。〈ツアーに来てね〉と言いながら〈武道館の先行抽選もやってるよ〉と言うのは初めてのことで、同時進行で考えなきゃいけないのは難しいです。中野のチケットが完売したら〈行っておけばよかったな。武道館行こうかな〉となってもらえると思うので、いまやるべきことを全力でやったら次に繋がると信じてがんばりたいです」

優雨「いまは中野のソールドを目標にしていて。私たちは右肩上がりに見えるかもしれないですけど、次の会場を埋めるためにみんなに来てもらいたいと思っているだけで、やってることはずっと同じではあるんですよ」

「好きなときに来て楽しんでもらえたらいいなと思っているので、応援を強要したくないというのがあるんですけど、この規模になると、そうも言ってられなくなってきました」

優雨「これまで以上のプラスアルファの発信となると、どうしたらいいんだろう?」

早桜「私たち、そういうのがヘタクソだよね」

――アピールが苦手。

「いまはみんなの力が必要なんです。このあいだ、初めて〈写真をリツイートしてくれた嬉しい〉と言ってみたんですけど、ドキドキしながらツイートボタン押しました(笑)」

小田「アピールひとつするにも〈これで大丈夫かな〉って確認しながらやってるよね。〈自分たちを見て!〉って言えるくらいの自信を見せられるようになったら何かが変わるのかなと思うんですけど」

――そういうこともあってのYouTube展開だったりするのでしょうか。

優雨「YouTubeは無料で見られるじゃないですか。コロナ初期の頃は配信も多かったけど、いまはもう減ってきているので、私たちは配信ライヴをやれるときはできるだけやりたいなと思ってます」

七瀬「〈クマリちゃんねる〉の配信も始めました。ライヴの雰囲気はわかっても、メンバーのパーソナルな部分はあまりわからないと思うんです。そういうところも知れるように、週1で更新していこうということになりました」

「あとはTikTokをがんばるとか? アイドルさんは自分たちの曲でバズったりするじゃないですか。私たちの新曲もTikTokにハマりそうな部分があるのでやりたいな」

――一方で、バズを狙うのはどれだけの意味があるんだろうと思ったりもするんですよね。

山乃メイ「わかります。私、ちょっと前までTikTokを毎日更新していたんです。慶応出身なので、慶応あるあるみたいなことをしていたんですけど、それって結局、バズを狙う手法でしかないんですよね。バズったとしても〈慶応の人〉という認識にしかならなくて、クマリに辿り着くには、私にすごく興味がないと無理だなと気づいて。途中で何をやってるのかわからなくなってしまいました」