上段左から、小田アヤネ/早桜ニコ/優雨ナコ/山乃メイ 下段左から、七瀬マナ/楓フウカ

クマリデパート
勝負のニュー・シングルは両A面だよ!

 2月には立体的な魅力に溢れた大充実のセカンド・アルバム『セカデパ!』をリリースし、その勢いのままTSUTAYA O-EASTでのワンマン〈宇宙規模のアイを叫ぶ! - 終わらない餅つき大会の後に-〉をソールドアウトの大成功へと導いたクマリデパート。さらに、つい先日の6月12日にはLINE CUBE SHIBUYAにおけるワンマン〈あのクマとあの場所で〉も大盛況で終えたばかり……。というところで、次なるリリースとして待望のニュー・シングルが登場となりました!

クマリデパート 『限界無限大ケン%/Furniture Girl』 MUSIC@NOTE(2021)

 今回の『限界無限大ケン%/Furniture Girl』はグループにとって初めてとなる両A面仕様シングルでのリリースです。まず、“限界無限大ケン%”はセカンド・シングル“シャダーイクン”(2019年)以来となるサクライケンタ×玉屋2060%(Wienners)の完全共同制作によるナンバー。陰と陽(?)の才能が激しくぶつかり合った“シャダーイクン”は当時のグループにとっても大きな飛躍を促した人気曲ですが、今回もこのコンビはやってくれました。冒頭のクラップからハイパーなメロディー展開までサクライらしさと玉屋らしさがケン%の割合で交じり合いながらブッ飛んでいく文字通りの限界無限大なアップ・チューンに仕上がっています!

 一方の“Furniture Girl”は、いわゆる〈アイドル・ソング〉を手掛けるのは初めてだという☆Taku Takahashi(m-flo)とサクライケンタが共同で作曲する格好で、アレンジはMitsunori IkedaとTakuが担当した、いままでのクマリデパートとはフロアを異にする新機軸のエレクトロ・ポップ・チューン(作詞はサクライが担当)。キラキラしながらも抑制の効いた品のあるサウンド・デザインが、少し背伸びした慎ましやかなアプローチに挑む6人の新しい魅力をハッキリと引き出したポジティヴな仕上がりになっています。以上、単なる制作陣の豪華さに止まらない成果を見せた両A面シングルを引っ提げて、6人はまた新しいシーズン、新しいステージをめざしていくことになりますでしょう! *出嶌孝次

クマリデパートの2021年作『セカデパ!』(MUSIC@NOTE)