この状況下でも順調に前へ進み続ける6人が、現体制で初めてのアルバムを完成! グループの多彩な色をズラリと揃えた『セカデパ!』はいつでも千客万来だよ!
クマリデパートがセカンド・アルバム『セカデパ!』をリリースする。6人体制となって初のアルバムとなる本作は、ダンス☆マンとふたたびタッグを組んだ“ちきゅらぶレイディオ”、数多くのアイドルソングを手掛けるGUCCHOが作編曲した“YESモチFEVER”をはじめとする新曲6曲を収録。加えて“極LOVE浄土”以降のシングル曲を網羅し、4人時代のナンバーは現体制で再録、メンバーの溌剌とした魅力を照射するダンス・ナンバーも、別の角度の表情を引き出したミディアム・バラードも、グループの色としてすっかり板についたナンセンスなユーモアもこれでもかと詰め込んだ、現在進行形のクマリデパートを示す充実作となっている。
いい方向に進んでいる
――前回の取材が6人になってすぐだったのですが、その後の活動は順調ですよね。
早桜ニコ「順調です(笑)。けっこうライヴもできていて。この状況でアルバムやワンマンのお知らせができているという点でも期待して応援してもらえてるのかなと思います」
優雨ナコ「私が言うのもなんですけど、コロナ禍でいちばんうまく活動できたのはクマリデパートだと思います! そう言っていただけることも多いし、自分たちでもそう思います(笑)。お客さんが増えたのが目に見えてわかるようになったり、Twitterのフォロワーさんも、この時期に増えるのは珍しいのかなって。スタッフさんも、動きを止めないように活動しようとがんばって動いてくれているんです。いまお客さんはあまり入れられない。だったらキャパの1/3でもいいからやろうとか、オンラインをやるなら高画質で配信しようとか」
小田アヤネ「いまの時期だからこそ、そういうところで見つけてもらえたというのもあるんだと思います」
――七瀬さんと山乃さんが加入したことでのポジティヴな作用もあったのではないでしょうか。
優雨「めちゃめちゃあります」
山乃メイ「私とマナちゃんが入ったタイミングでクマリデパートを気にかけてくれて、ライヴに来てくれるようになったファンの方もいて。マナちゃんが曲中ではっちゃけて盛り上がったりするんですけど、それに合わせて他のメンバーもどんどん自由になっていって、その雰囲気も含めていいなと思ってくれる人が増えたんだと思います」
七瀬マナ「表現の幅が広がったのもあると思うし、歌の面でもハモリができたり、フォーメーションでもできることが増えたので、お客さんにより楽しんでもらえるようになったというのはあるんじゃないかなと思います」
楓フウカ「実際、4人のときは刺さらなかったけど6人になってからいいなと思ったという人もいたので、パワーアップできました」
優雨「あとは、去年くらいからプロデューサーのサクライ(ケンタ)さんがライヴを頻繁に観に来てくれるようになって。4人になって最初の頃はそんなに来てなかったよね?」
小田「そうそう。ほぼ会ったことない存在」
楓「ツーマンツアーの初日に寝坊したかなんかで来なかったときもあったよね。仕事忙しいなら仕方ないと思うけど、寝坊って!」
早桜「それが去年はほぼ毎回来てくれるようになりました。リハーサルも見てくれるし」
優雨「最近も一人一人に〈ここはよかったけど、ここはもっとこうしたほうがいい〉ってちゃんと意見を言ってくれたのが嬉しかったです。いままではなかったので(笑)。そういうこともあって、曲も増えているし、いい方向に進んでいるなと思います」
――そんないいタイミングでのセカンド・アルバムなわけですね。新曲を中心に話を伺っていきたいと思います。まずは“おいでよ!クマリデパート(世界ver)”。
優雨「入場SEで使っている“おいでよ!クマリデパート”に新メンバーの2人が加わって、〈世界ver〉になりました」
七瀬「いままでは私たちの声が入ってなかったので、ライヴでこのヴァージョンが使われるのが楽しみです。6人でできることがまたひとつ増えて嬉しいです」
楓「以前のと聴き比べると、昔は声に感情がなくて(笑)。1年で成長できたなと改めて思いました。そのときは精一杯やったし、デビューしたての頃よりも歌えてるなと思っていたんですけど、いま聴き返すと棒読みでした(笑)」
小田「感情が一律のまま歌ってた。再録できてよかった」
早桜「歌の成長は自分たちでも感じていて。たくさんライヴすることで歌唱力がついたのかなって思います。この曲は6人になって歌詞も増えたし、後ろの音も変わったので、また進化したところを聴いてほしいです」
――“YESモチFEVER”は元旦にミュージック・ビデオが公開されましたね。
小田「今年になってMVを公開したのはうちらが最初じゃない?」
優雨「絶対に一番だよね」
早桜「GUCCHOさんに作曲と編曲をしていただいたファンクポップ餅お正月ソングです! 歌詞もおもしろくて、いろんなところにお餅ワードが入ってます(笑)。出だしの〈YESモチFEVER!〉という台詞が私の見せ場なのでライヴでもぜひ観ていただきたいです」
楓「私はさくらまやちゃんの“大漁まつり”をイメージしながら歌いました。演歌に寄せることはなかなかなかったので、新しい歌い方にチャレンジできました」
――続いて4つ打ちのエレクトロ・ナンバー“bitter or sweet”。
七瀬「好きな人がいるけど、まだ勇気が出ないなというところから始まって、でもやっぱり好きだから告白しようという曲です。〈bitter〉のほうが告白できなくてつらいなという気持ちで、〈sweet〉が告白しようという気持ちだと私は認識してます。主人公の気持ち的にはモジモジしているんですけど、私の性格とは正反対なので、この曲を歌っているときは控え目な女の子の気持ちになりきりながら歌っています。歌詞にはチョコレートに関する比喩表現が使われているんですけど、私は山乃メイさんと〈ラブココア同盟〉というのを組んでいて」
山乃「お互いココアが大好きなので、勝手に名付けたんです」
七瀬「新作のココアを飲んだり、ブログにおすすめを書いたりしているんですけど、この曲はラブココア同盟としても思い入れが強いので、ココアを飲んでからレコーディングに臨みました」
優雨「クマリデパート初のバレンタインソング」
楓「設定としては“眠れない夜は。”の前のお話なんだよね」