それぞれ2020年7月と昨年末に配信されていた連作EPがセットで晴れてCD化。VRやディストピアSFといったギークな題材も彼の手にかかれば一流のB-BOY文学に早変わり。ノッツ製のソウルフルなビートでKREVAと手合わせした“夢追人”、MFドゥームの名盤を連想させる“Operation: Doomsday Love”、兄弟の距離感にほっこりとなる5lackとの“Wonder Wall”などを収めた『The Sofakingdom』と対照させるように、『Return of The Sofakingdom』では勘違いして調子に乗る主役に漢 a.k.a. GAMIがお灸をすえたり(“Messiah Complex”)、出会った頃をGAPPERと振り返る“BIG GUY”があったりと、2枚1組だからこそより深く楽しめるマルチヴァース的な作りになっている。全編鳴りが太くて最高。