UKで絶大な支持を得るロンドン出身のSSW、Jessie Wareの5枚目のアルバム。70'sのディスコのような豪華絢爛な“Pearls”、厚みのある絶妙なヴォーカルのハーモニーが堪らない“Being Again”がオススメ。またメロウでソウルフルな楽曲“Hello Love”は、彼女のパワフルな歌唱力にうっとりせずにはいられない。近年Dua Lipa、Kylie Minogueがリリースした作品を思わせるゴージャスさがある上に、さらにディスコ色が強くなり、煌びやかでノスタルジックな楽曲ばかりで思わず身体が動いてしまう圧倒的な完成度を誇る一枚。

 


前作でのダンス・ポップ/ディスコ路線が評判を得てから3年ぶりとなる新作は、その路線をさらに推し進めた内容だ。熱血ガラージな“Free Yourself”や美麗でソウルフルな“Pearls”はアンセム感のあるメロディーやコーラスが清々しく、他にもラテン・ディスコ、フレンチ・ハウスなど時代を跨いで華やかなミラーボーリズムを詰め込んでいく。合間に挿まれるオーセンティックなR&B路線も素晴らしく、穏やかなミッド“Hello Love”では優美な歌声でアクセントを生み、終盤のスロウ“Lightning”では初期のアトモスフェリックな魅力も味わえる。彼女の10年を超えるキャリアの集大成となる傑作だ。