
こんにちは、みなさん! Teruからバトンタッチして、今月は俺、ヴォーカル・Kenのターンです!
今回は夏真っ盛り、エンジンフルスロットルで駆け抜けた8月の出来事に触れたいと思います。
みんなご存知の通り、8月は夏フェス! なんと言おうが夏フェス! 海も良いけど夏フェス!
しかも、日本だけじゃなく、世界中のいろいろなところでお祭りムード全開、俺たちCrossfaithも例に漏れずガンガンいろんなところでライヴしてきました。最近はヨーロッパでのツアーをメインにしてきましたが、なんと8月は韓国最大級の野外フェス〈Pentaport Rock Festival〉で火蓋が切られることに! お隣さんの韓国は飛行機でもプーンてな具合ですぐに行けちゃいます。バンドとしても個人的にも初めての韓国。隣国なだけあっていろいろなカルチャーが日本にも入ってきてますが、あまりROCKなイメージは俺にはありませんでした。それが〈Pentaport〉のラインナップを見て驚きました。渋い!というかなんか個性的! トリがカサビアン!とか思ってリストの下のほうに目をやるとORANGE RANGEが出てたり、スーサイダル・テンデンシーズもいるかと思えばまさかのでんぱ組inc.も出てるという、なんとも守備範囲の広いフェス、それで余計にワクワク!……でもよく考えたら、俺たち浮いてねっ!? しかもセカンド・ステージのトリだし!みたいな不安を抱いているとあっという間にSEが流れ始めました――すると地響きにも似た観客の怒号がステージ裏にいる俺たちにもはっきり聞こえ、それに導かれるようにステージに上がるとそこには何千ものオーディエンスが俺たちを待ってくれていました。
どの国に行っても感じることなんですが、国が違えば文化も違うし、もちろんお客さんの一挙一動も違う。韓国の人たちは感情剥き出しで俺たちの音にぶつかってきてくれる本当に素晴らしいオーディエンスでした。7月のレコーディングで溜まっていた〈ライヴしたい欲〉を見事に発散! それと同時にまた帰ってきたいとココロから思いました。


ステージを終え、息つく間もなくホテルに帰還。部屋で一人、ビールをプシュ! そしてその日はすぐにベッドに入りました。パーティー大好きな俺たちがなぜ?っと思う人もいるでしょう、なぜならその翌日は俺たちにとってすごい重要なライヴがあったからなのです。
そう……〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL〉atヒタチナカ!!!!!!! どーーーーん!!!!!!!!
早朝から空港に向かい、弾丸帰国。そのまま会場へと爆走!
到着すると、そこにはいつもの見慣れたメンツ、超ビッグな日本のアーティストもいたり。
控え室はまさかの湘南乃風の上という(笑)!
とりあえずヒタチナカに着いた時の感想は、本当に綺麗な場所で、フェスをするには最高のロケーションだと感じました。ほどなくしてDragon Ashを観にメイン・ステージへ向かうと、流石は日本最大のロック・フェス、ステージや会場のデカさが半端ない!
次はここに出てやる!と野望をココロに秘めながら、俺たちの出演する〈SOUND OF FOREST〉ステージへと移動。文字通り、森に囲まれた自然爆発なステージで、陽が落ちるとより幻想的な姿が露わに。
Crossfaithを始めた頃はまさかこのフェスに出るなんて思ってもみませんでした。洋楽を中心にしか聴いていなかった俺たちにとっては、とても自然なことなんです。
この日も俺たちはそのステージのヘッドライナーで、そこにはたくさんのロック・キッズが俺たちのことを待っててくれました。このフェスはマナーをすごい重んじる素晴らしいフェスで有名なんですが、俺たちを呼んだのってフリですよね?なんて思ってたんで、いつも通りのCrossfaithのやり方でライヴさせてもらいました。ステージ袖を見ると、マキシマムザ亮君を筆頭にたくさんの仲間たちが俺たちのライヴを見届けてくれていて、純粋に嬉しかったな。


この一日を通して感じたのは、日本のロックってカッコイイなーってことです。純粋にイイ! バンドはもちろん、主催する人たちもそうだし、なによりそれを聴いてカラダを動かしてるオーディエンス! 正直ナメテました。またここに帰ってきたいなって思いながら帰路へ……いや帰路じゃなかった。パーティーやでーーー! 俺たちの最高の友達が企画してくれた、深夜のBBQパーティーat友達の実家(笑)!
FACTのAdam、そしてMAN WITH A MISSIONのJean-Ken Johnny、それにその友達の両親、そしてほかにもたくさんの友達と夜からPARTY!!!! 朝までPARTY!!!! まあその両親が作ってくれたカレーがおいしいっていうところあたりから記憶はありませんが(笑)。
次の朝、宴の余韻(二日酔い)に浸りながら東京へと出発。俺たちの最大の音楽的ルーツと言えるバンド、スリップノットのメンバー、クラウンとの公開対談がその日はありました。控え室で待っているとクラウンが俺たちの待つ部屋へとやってきてくれたのです。バットでぶん殴られないかと心配していた俺たちが馬鹿でした。本番までのたった5分程度の間に、バンドの理念や本質について、初対面の俺たちに人間性剥き出しで話してくれ、改めてスリップノットというバンドが好きになりました。
収録曲“The Devil In I”
本番の公開収録も無事に終え、ステージを後に。その時も彼は出待ちをしているたくさんのファンのすべての人と交流し、握手をしたりサインを書いたり。クラウンは終始、ファンがいるからこそ俺たちがいる、ということを言い続けていました。アーティストの鏡……というと少し陳腐だけど、本当に出会えて良かったなと思えた1日でした。

それから2日後、次のライヴはONE OK ROCKとのガチンコバトル at恵比寿LIQUIDROOM! 会場に入るとお馴染みのあいつらが控え室でくつろいでいました。いまやワンオクも海外進出を果たし、俺たちが去年の夏のすべてを過ごした〈Vans Warped Tour〉に今年出演し、彼らもちょうど帰ってきたところでした。久しぶりに会う真っ黒のTAKAとハグを交わし、お互いの近況報告、海外ツアーの話やお互いの新曲を聴かせ合ったり。バンドのジャンルは違えど、同世代で同じヴェクトルを持つ彼らは、俺が尊敬し、ライヴァルだと感じる数少ないバンドの一つです。そんなTAKAからいきなりの提案。なんかライヴで一緒にやっちゃうか?的な軽いノリで、“NO SCARED”でのゲスト・ヴォーカルが決まりました(本番では遊びにきていたcoldrainのMasatoも急遽参加)。
ライヴの内容はもう説明する必要ないよね? 次に会う時は海外ツアーだな!なんて約束を交わし、お互いの目標も再認識できました。



それから1日休息を挿んで次は〈Hearttown Festival〉、1日目はジャッキー・チェンの故郷、香港! 街並みは本当に皆さんが想像するままの、煌びやかというよりはとりあえず並べましたと言わんばかりに所狭しと配置されたネオン看板。意外とそういうの自分は好きだったりするんですが。まあそれはさておき、ここには一度来たことがあって、アジア・ツアーをした時にいちばんクレイジーだったショウが香港でした。今回もその期待を裏切らない熱々のショウになりました。そして2日目は台湾に飛行機で移動、そのままタクシーに乗り込んで会場へ移動、昨日とは違う屋外のステージ。そこで俺たちを迎えてくれたのは大粒の雨。フェス自体の進行にも影響が出るほどの状態で、俺たちは止むのを祈りつつウォームアップに移りました。準備万端で外に出るとさっきまでの雨は止み、〈俺たちやっぱ持ってるなー〉なんて思いつつステージに上がると、すでにビショビショの台湾のオーディエンスから大きな歓声が。いつものフェスよりも長めのセットをみんなと一緒に楽しむことができました。写真はわれらがJulien Photo。



日本に帰国。お次の目的地は北海道、〈RISING SUN ROCK FESTIVAL〉。北海道最大のロック・フェスティヴァルです。本当に自然が綺麗で癒されっぱなしでした。肝心のライヴはというと、この日はラウド・ロックというジャンルに属するバンドはほんとに数えるほどしか出てなくて少し心配していましたが、大自然の後ろ盾もあり、良いステージができました。ライヴ後、控え室に戻って服を着替え、ビールでも頂こうとケータリング・エリアに行くと、なにやらチームCrossfaithの面々が何かを鉄板でジュージュー焼いてるではありませんか。そう、このフェスはジンギスカンが食べ放題。まぁーもう本当に最高でした(笑)。
絶対すぐ北海道帰りたい、なんならプライヴェートで。そんなジンギスカンPARTYも早々にお開き。夜を迎える前に空港へ移動して東京にとんぼ返り、そして一路幕張へ。
そう、〈SUMMER SONIC〉です。俺が初めて行ったライヴが2004年の〈SUMMER SONIC〉。そこでまだ中学生だった俺とKazu、そしてTeruは2日間の間、本当の生の音楽を浴び続けました。汗だくで暴れ倒し、ダイヴがあんなに気持ちいいものなんだと知ったのもその時。そしてあっという間に2日目の夜、立ってるのがやっとな状態で観た大トリのグリーン・デイが俺の脳みそを思いっきりぶん殴ってくれました。
知らない間に目から涙がこぼれ落ち、そこで俺は改めて音楽の持つ力のすごさ、ライヴの力のすごさを思い知りました。俺たちもいつかあのステージに立とうと帰りの車の中で誓ったのです。

そんなことをホテルの部屋で思い出しつつ、その日は眠りにつきました。そしてライヴ当日、朝風呂もかまして準備万全で会場に移動。もう何度も幕張メッセには来ていますが、ここだけはいつも俺を緊張させてくれる何かがあるなと感じます。そして本番、ステージの上で俺は昨日思い出していたことをライヴ中に話しました。ここでもショウの内容については特には触れません、ライヴは口で説明するものじゃないし。でもひとつ思うのが、Crossfaithを観て〈俺もバンドやりたい!〉思ってくれたら本当に嬉しいです。
そして今年も2日間の夏の祭典〈SUMMER SONIC〉が幕を閉じました。


またここで数日間のオフを挿んで、次はイギリスへと出発。3DAYSで行われるイギリス最大級のロック・フェス、〈Reading & Leeds Festival〉。長い歴史を持つこのフェスも2年連続の出演。大きな違いが今年は一つ。去年は約5,000人収容の、このフェス中でも比較的小さいステージでプレイしました。しかし今年のオファーはメイン・ステージ。正直聴いたときは嬉しいのと同時に驚きました。
世界でも指折りのバンドがプレイするそのステージ、そこに俺たちが立つのを考えただけで身震いしました。

1日目のレディング、会場に着くなりエンター・シカリのメンバーを発見! なぜか初対面からかなりヴァイブスの合う彼ら、談笑しながらオープン前のメイン・ステージを見に行きました。長いバンド・キャリアのなかでも間違いなくいちばん大きなステージ。でもその時は不思議と出国前に感じていた不安感はなく、むしろ昂揚感へと変わっていくのを感じました。そして俺たちがステージに上がると、遥か彼方の国からやってきた俺たちを歓迎してくれる大きな叫び声が。日本が世界でいちばんのホームだとしたら、イギリスは疑いなく第2のホームだと言い切れます。
この日はロウ・パワー・マネージメント※のみんなも来てくれていて、超が付くほどのPARTY HARDな彼ら、そのまま朝まで宴は続きました。
※Crossfaithの海外での活動をマネージメントしている会社
2日目のリーズ、イギリスにしては珍しく快晴! 軽い二日酔いのなか、会場でシャワーを浴びてリフレッシュし、すぐにウォームアップ。するとポツポツと雨が……やっぱりね……(笑)。
そしてこの日はなんと、Tatsuyaの誕生日! 本番中にサプライズで誕生日を祝いました。〈みんなあいつの誕生日を祝ってくれ!〉と煽ると、会場全体がHAPPY BIRTHDAYを熱唱、そしてイエガーをステージでがぶ飲みすると会場からは大きな歓声が。本番後は顔真っ赤になってたけど(笑)。


大好きなイギリスから約12時間のフライトを経て帰国。いや、ていうかいま書きながら思ったんやけど、俺ら8月何回帰国すんねん(笑)。
そんなこんなで怒濤の8月も残りライヴ一本になりました。〈Red Bull Live on the Road 2014 FINAL STAGE〉――これはいわゆる〈BATTLE OF BANDS〉というもので、まあ言うなればバンドの甲子園みたいなものです。それの決勝大会に恐れながらゲスト・バンドとして出演しました。間違っちゃいけないのは、この日の主役は決勝に残ったReptileとHenleeという2バンド。もちろんどっちのライヴも観ました。自分たちの〈優勝したい〉という願望と、それを実現させようと投票してくれた人たちの思いが詰まっている彼らのステージからは、生々しいエネルギーが放たれていました。あえてここではどっちが優勝したかについては言いませんが。俺たちも昔、〈TASTE OF CHAOS〉というイヴェントに出るためのBATTLE OF BANDSに出馬したことがあって、その時は惜しいところで負けてしまい、すごく悔しかったのを覚えています。でもいまもプレイし続けているし、自分たちの夢もその時思い描いていた以上のことを叶えられてる、まあ要は勝ち負けはもちろん大切だけど、重要なのはそれからどうしていくか。
そんなこんなで大切なことを再認識させられたいい1日でした。
ここまで読んでくれたみんなありがとう!
先月のレコーディングから環境を一変してライヴ三昧だった8月。やっぱりライヴしないと腐っちゃう。超忙しかったけど最高に楽しかった1か月間でした。
さあ9月は俺たちの〈ACROSS THE FUTURE〉ツアーがありました。次回は誰が書くのかな?
来月の〈Crossfaith World Tour Diaries〉も楽しみにしといてね!
PROFILE:Crossfaith
Kenta Koie(ヴォーカル)、Terufumi Tamano(プログラム/ヴィジョン)、Kazuki Takemura(ギター)、Hiroki Ikegawa(ベース)、Tatsuya Amano(ドラムス)から成る5人組。2006年に結成。2009年にファースト・アルバム『The Artificial theory for the Dramatic Beauty』を発表し、同年の〈LOUD PARK〉に初出演。翌2010年には初作がヨーロッパでリリースされ、海外デビューを果たす。2011年にヨーロッパに続きUSでも発表することになる2作目『The Dream, The Space』を完成。アジア圏を皮切りに海外でのライヴ活動も規模を拡大させ、ヨーロッパやUSなどでのツアーやフェス出演も精力的に行うようになる。そして2012年にミニ・アルバム『ZION EP』を、さらに2013年には世界デビュー盤となるフル・アルバム『APOCALYZE』をリリース。そして同作を引っ提げ、初の日本ツアーを含めた30か国以上を回るワールド・ツアーを敢行する。2014年に入り、ますます世界を股にかけて活動を展開中! そして10月8日にはメジャー・デビュー・シングル“MADNESS”がリリースされます! 10月後半からはヨーロッパ各地を回る〈APOCALYZE NOW 2014 EU TOUR〉を敢行。次の日本でのライヴは、11月15日に幕張メッセで行われる〈KNOTFEST JAPAN 2014〉ですよ! そのほか詳しい情報はオフィシャルサイトで!