アイスランドのシンガー・ソングライターによる新作は、4作目『Time On My Hands』収録曲を4トラックのカセットレコーダーを使用して再制作したという興味深い作品。主役自身が〈コンピューターの使用から解放されたかった〉と語るように、アナログ感溢れる柔らかい音が楽しめ、彼の歌声もどことなく温もりがある。音楽の本質に迫ったかのようなプリミティヴな内容だ。