アイスランドの至宝と称されるシンガー・ソングライター。約2年半ぶり通算4枚目のアルバムは、彼らしいアコースティックとエレクトロニクスを融合させた美しいサウンドスケープが楽しめる一方、名器メモリーモーグをはじめとするシンセサイザーの多用がこれまで以上に印象的だ。全体的には冷淡さと情念が混ざり合ったような印象で、過去作とは明らかに色の違う新境地の一枚に。もちろん彼の美声と美メロは健在なのでご安心を。