山口真文がニューアルバム『VIENTO』を2023年12月15日(金)にリリースする。

平野暁臣がファウンダー&プロデューサーである、日本のジャズの新たなプラットフォームDays of Delight。同レーベルが、半世紀にわたってジャズシーンを牽引してきたテナーサックスのマエストロ山口真文の新作『VIENTO』をリリースする。山口は、2022年にDays of Delightからコードレストリオのアルバム『Trinity』を発表したばかりだ。

山口真文カルテット
(左から)本田珠也、山口真文、片倉真由子、小牧良平

ワンホーンカルテットによる本作は、山口が全曲でソプラノサックスを演奏、全曲がオリジナルという野心作だ。片倉真由子(ピアノ)、小牧良平(ベース)、本田珠也(ドラムス)というトッププレイヤーを配したピアノトリオを従えて、固有のニュアンスを湛えた独特の音楽世界が展開されていくという。唯一無二の存在感を放つ山口真文のソプラノサックスを存分に堪能できる作品になっているとのこと。

またDays of DelightのYouTubeチャンネルでは、アルバムのトレーラーが公開された。

平野からのコメントは次のとおり。

なんといっても真文さんの音色が美しい。彼のソプラノは日本ジャズ界で一二を争う表現力を備えています。しかもオリジナルとの相性が抜群にいい。真文さんのオリジナルはいずれも個性的だけど、とりわけソプラノを手にしたときの知的で浮遊感のある雰囲気はじつに魅力的です。

本邦ジャズ界のレジェンドによる渾身の一作を、ぜひチェックしてほしい。

 


RELEASE INFORMATION

山口真文 『VIENTO』 Days of Delight(2023)

リリース日:2023年12月15日(金)
品番:DOD-040
価格:2,750円(税込)

TRACKLIST
1. Sequel to a Dream
2. Evening
3. Let Your Mind Alone
4. Thalia
5. True Face
6. Viento
7. Empty Mirror
8. 遠い約束(Toi Yakusoku)

■演奏者
山口真文 Mabumi Yamaguchi (soprano saxophone)
片倉真由子 Mayuko Katakura (piano)
小牧良平 Ryohei Komaki (bass)
本田珠也 Tamaya Honda (drums)

(2023年7月11~12日 東京録音)

 


PROFILE: 山口真文
1946年、佐賀県生まれ。1970年に川崎暸バンドでデビューを果たし、翌71年にジョージ大塚クインテットに迎えられる。74年に退団すると自己のカルテットでの活動を開始し、76年に初リーダー作『アフター・ザ・レイン』を発表。同年、鈴木宏昌コルゲンバンド(のちの〈ザ・プレイヤーズ〉)に加入し、ジャズフュージョンシーンの最前線で活躍する。81年にはトニー・ウィリアムス、ミロスラフ・ヴィトウス、ケニー・カークランドを従えたサードアルバム『MABUMI』を発表。世界の頂点に位置するミュージシャンと対峙しながら自身の世界観を表現した、みごとな手腕が高い評価を受ける。現在も老舗ジャズクラブ・御茶ノ水〈NARU〉のレギュラー出演を務めるなど、日本のジャズシーンを牽引。2022年に〈Days of Delight〉からコードレストリオによる『Trinity』を、翌2023年には全曲ソプラノサックスによる『VIENTO』をリリース。