特定の音楽に偏ることを避け自身を掘る〈ユニバーサル・ミュージック〉を提唱したエルメート・パスコアルを継承するギタリスト/作曲家:ファビアーノ・ド・ナシメントの2023年作。さらに、あらゆる楽器をマスターすることにより表現面での真の自由を獲得した彼が、自身で様々な楽器を用い(6弦、7弦、10弦、オクタヴ・ギター、エレクトリック・バリトン・ギター、多数のペダルやシンセサイザー)2020年に自宅制作した本作。アンビエント/ニューエイジが顕著な想像上のランドスケープを追求した孤独のなかで開花する美しい名盤。ええやんええやん。