7弦ギターを握りしめ、過去と未来と交信するようにしてどこか謎めいたブラジリアン・サウンドを創造する男の3作目。プロデューサーがルーサー・ラッセルとマリオ・カルダートJr.というのも話題だが、知性と野生の間を行き来する演奏でもって深い森を分け入っていくような表現スタイルはいつも通り。パーカッションのスピリチュアルな響きがファビアーノの紡ぐ琥珀色の音色を魅力的に惹き立てていてグイグイ引き込まれる。