王道ロックと意外性で魅せる11曲――アルバム全曲解説
最速試聴会&合同メディアインタビューで明かされた全曲と『Sparkle X』についてのメンバーコメントを受けて、ここからはライターの森朋之にアルバムに収録された全11曲を解説してもらおう。 *TOWER PLUS+編集部
1. SHINE ON
東京ドーム公演のタイトルにも冠されたオープニングナンバー。〈rock‘n’roll never die〉というフレーズ通り、ロックンロールへの執着にも似た感情が漲る楽曲だ。メンバー4人の個性的なプレイヤビリティが有機的に絡み合い、〈これぞTHE YELLOW MONKEY〉と快哉を叫びたくなるバンドサウンドが具現化されている。
2. 罠
ヘヴィでしなやかなグルーヴが渦巻き、リスナーの心と身体を揺らしまくるロックチューン。小手先のギミックに頼らず、王道と称すべきロックのスタイルのまま突き進むこの曲は、本作『Sparkle X』の精神性を象徴する1曲と言えるだろう。〈微笑んだ死神と/再契約のサインを交わしたらオサラバさ〉という歌詞も心に残る。
3. ホテルニュートリノ
70年代後半のマッドネス、ザ・スペシャルズなどを想起させるスカのリズムを取り入れた〈これまでのTHE YELLOW MONKEYにありそうでなかった〉スタイルの楽曲。人間の身体は意識(魂)を宿しているホテルのようなものというコンセプトで描かれた歌詞には、吉井自身の体験が色濃く反映されている。
4. 透明Passenger
派手なギターリフを軸にしたサウンド、透明感に溢れたメロディが共存したこの曲は、アルバムのなかでもっとも開放的なカラフルな雰囲気を担っている。ハモリのギターソロも気持ちいいが、〈天国へ行く時は手ぶらでいいだろう〉という歌詞もあり、背景にはシリアスな思いが込められているようだ。
5. Exhaust
作曲は菊地英昭。全編に散りばめられた色彩豊かなギターフレーズ、緻密に構成されたリズムセクションなど、さらに向上を続けているプレイを堪能できる。歌詞で描かれているのは〈4シートのカブリオレ〉で崖っぷちを排する男たち。それはもちろん、ここ数年のTHE YELLOW MONKEYの軌跡と重なっている。
6. ドライフルーツ
ロカビリー的なアレンジメント、抒情性と懐かしさを併せ持った歌謡的なメロディが響き合う個性的なナンバー。オセアニアのフルーツマーケットで出会った娘との顛末を映し出す歌詞、どこか淡々とした手触りのボーカル、軽快なエキゾチズムと称すべきギターソロなど、メンバーの豊かな表現力が楽しめる。
7. Beaver
〈壊れたピアノがポロポロと鳴ってる〉という歌詞に合わせてピアノのフレーズが響き、曲の世界観に一瞬で取り込まれる。曲の主人公は孤独を抱えたビーバー。愛らしさと悲しさを含んだサウンド、海外の童謡のような旋律など、不思議で奇妙なイマジネーションに貫かれた楽曲に仕上がっている。
8. ソナタの暗闇
激しい頭打ちのビート、ヘヴィなベースラインに貫かれた楽曲。〈悲しみ祝いましょう/愛するソナタ〉という最後のフレーズに向かって徐々にパワーを増し、技巧ではなく、フィジカルの強さでクライマックスへと導いていく。郷愁とダークネスを同時に感じさせるメロディラインも素晴らしい。
9. ラプソディ
生々しいライブ感をたたえたロックンロールサウンド、〈オパ オパ オパ オパ〉と連呼する愛らしいサビのフレーズが印象的。童謡“クラリネットをこわしちゃった”をオマージュし、吉井の声帯の状態と重ねた歌詞もユニーク。深刻な状況を吹き飛ばすようなパワーに満ちたアッパーチューンだ。
10. Make Over
作詞・作曲は菊地英昭。人間も世界もときに道を踏み外し、思ってもみなかったシリアスな状況に足を踏み入れてしまうこともある。それでも前を向いて、〈Pura Vida!〉(スペイン語で〈良い生活〉)を合言葉に進んでいこうというメッセージを込めた楽曲だ。楽曲の展開とともに変化するサウンドも楽しい。
11. 復活の日
アルバムの最後を飾るのは、東京ドーム公演で吉井が歌う映像と共に流れた楽曲。ビンテージロックの名曲を想起させるフレーズやアレンジを散りばめながら、〈負けるわけにはいかない/勝利を掴め〉と高らかに歌い上げる、最新にして最強のロックアンセムだ。
INFORMATION
TOWER PLUS+ THE YELLOW MONKEY 特別号
サイズ:B5変形
ページ数:8P
配布開始:2024年5月29日(水)開店から
※「TOWER PLUS+」はより多くの方に手に取っていただきたいため、お1人様各1部までのお持ち帰りとさせていただきます。無くなり次第配布終了となり、増刷の予定はございません。また、お取り置きはできません。ご了承ください
※配布開始時間は店舗により異なりますので、あらかじめご了承ください。天候や交通事情により入荷が遅れる場合がございます
※現在、一部店舗が営業時間を短縮中です。詳細はこちらをご確認ください
手形展示
展示期間:2024年5月28(火)開店時〜2024年6月3日(月)閉店時まで
対象店舗:タワーレコード渋谷店 1F
※都合により場所、期間が変更になる場合がございます。
なお、リリースを記念して対象店舗にて大型看板が設置されているので、こちらもぜひフォトスポットとしてお立ち寄りを!
設置期間:2024年5月28日(火)~2024年6月3日(月)
設置店舗:タワーレコード渋谷店/新宿店/静岡店/あべのHoop店/福岡パルコ店
RELEASE INFORMATION
リリース日:2024年5月29日(水)
タワーレコード/タワーレコード オンライン特典:応募抽選付ポストカード(〈NO MUSIC, NO LIFE.〉ポスター絵柄) ※一部店舗は除く
メーカー特典:クリアファイル ※一部店舗は除く
配信リンク:https://theyellowmonkey.lnk.to/SparkleX
■通常盤(CD)
品番:WPCL-13560
仕様:紙ジャケット
価格:3,300円(税込)
初回プレス分のみツアー先行封入
■初回生産限定盤(CD+DVD)
品番:WPZL-32128/9
仕様:箔押し紙ジャケット
封入特典:28Pブックレット/ゴールドモンキーステッカー
価格:4,950円(税込)
初回プレス分のみツアー先行封入
TRACKLIST
DISC 1(初回生産限定盤、通常盤共通)
1. SHINE ON
2. 罠
3. ホテルニュートリノ
4. 透明Passenger
5. Exhaust
6. ドライフルーツ
7. Beaver
8. ソナタの暗闇
9. ラプソディ
10. Make Over
11. 復活の日
DISC 2(初回生産限定盤のみ)
“BELIEVER. Meeting” Live Session
2023.12.28 日本武道館
1. Subjective Late Show
2. Sleepless Imagination
2024.3.6 Zepp Haneda
1. Love Sauce
2. MOONLIGHT DRIVE
3. SHINE ON
LIVE INFORMATION
THE YELLOW MONKEY TOUR 2024/25 ~Sparkleの惑星X~
2024年10月15日(火)神奈川県民ホール 大ホール
2024年10月20日(日)愛媛県県民文化会館 メインホール
2024年11月1日(金)愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
2024年11月7日(木)広島文化学園HBGホール
2024年11月10日(日)兵庫・神戸国際会館 こくさいホール
2024年11月15日(金)福岡サンパレス ホテル&ホール
2024年11月21日(木)宮城・仙台サンプラザホール
2024年11月26日(火)栃木・宇都宮市文化会館 大ホール
2024年12月1日(日)北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru
2024年12月7日(土)福井・フェニックス・プラザ エルピス大ホール
2024年12月9日(月)大阪・フェスティバルホール
2024年12月13日(金)川商ホール(鹿児島市民文化ホール)第1ホール
2024年12月28日(土)東京・日本武道館
2025年1月8日(水)愛知・名古屋国際会議場 センチュリーホール
2025年1月15日(水)大阪城ホール
2025年1月19日(日)宮城・仙台サンプラザホール
2025年1月24日(金)埼玉・大宮 ソニックシティ 大ホール
2025年2月7日(金)東京ガーデンシアター
2025年2月11日(火・祝)福島・けんしん郡山文化センター 大ホール
2025年2月14日(金)福岡サンパレス ホテル&ホール
2025年2月23日(日)岡山・倉敷市民会館
2025年3月7日(金)熊本城ホール メインホール
2025年3月14日(金)富山・オーバード・ホール 大ホール
2025年3月17日(月)大阪・フェスティバルホール
2025年3月20日(木・祝)宮城・仙台サンプラザホール
2025年3月27日(木)レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール
2025年4月4日(金)福岡サンパレス ホテル&ホール
2025年4月13日(日)山形・やまぎん県民ホール 大ホール
2025年4月22日(火)愛知県芸術劇場 大ホール
2025年4月30日(水)東京・NHKホール
■チケット
指定席:10,000円
立見指定:10,000円 ※設定ある会場のみ
オフィシャル・ファンクラブ〈BELIEVER.〉会員最速先行受付中
TYM STORAGE会員先行受付:2024年6月8日(土)12:00~
特設サイト:https://theyellowmonkeysuper.jp/feature/tour2024_25
PROFILE: THE YELLOW MONKEY
吉井和哉、菊地英昭、廣瀬洋一、菊地英二のラインナップで1989年12月から活動。グラムロックをルーツに持つ独自のグラマラスなスタイルで人気を博し、1992年5月にメジャーデビュー。ライブの動員、CD売上ともに90年代の日本の音楽シーンを代表するロックバンドとなるも、2001年1月8日に東京ドームでの公演終了後、活動を休止。その後も休止状態のまま、2004年に解散。2016年1月8日、再集結を発表。22万人を動員した全国アリーナツアーを皮切りにフェスへの参加や全国ホールツアー、15年ぶりの新曲リリースなど精力的に活動し、大晦日には「NHK紅白歌合戦」への初出場を果たす。2017年にはベストアルバムの新録盤や3か月連続配信リリース、再集結の一年間を追ったドキュメンタリー映画「オトトキ」の公開などを経て、17年ぶりとなる東京ドーム公演を開催。2018年、全シングル・アルバムの全世界配信を開始。2019年4月、19年ぶり9枚目となるオリジナルアルバム『9999』をリリースし、同作を携えた全国アリーナツアーは大成功を収める。結成30周年を迎えた2019年12月28日のナゴヤドーム公演を皮切りに、バンドのキャリア史上最大規模となる初の東名阪4公演ドームツアーが開幕したが、新型コロナウイルスの影響によりファイナルの東京ドーム2デイズが見送りになる。それに替わる新規公演を2020年11月3日に東京ドーム、11月7日に横浜アリーナ、12月7日に国立代々木競技場、12月28日に日本武道館で開催した。2024年1月1日には約4年ぶりとなる新曲“ホテルニュートリノ”をリリース。先月、4月27日には3年ぶりの東京ドームを開催し成功を収めた。いよいよ5月29日には記念すべき10枚目のアルバム『Sparkle X』をリリースする。
