2024年に復活したTHE YELLOW MONKEY。4月27日の東京ドーム公演を皮切りに、5月29日に10枚目のアルバム『Sparkle X』をリリースし、新たな一歩を踏み出した。これを記念して、タワーレコードではフリーマガジン「TOWER PLUS+ THE YELLOW MONKEY 特別号」を発行! ここでは中面に掲載された、復活の〈第1章〉となる東京ドーム公演のライブレポートを掲載いたします。「TOWER PLUS+」はタワーレコード全店にて配布中です! *TOWER PLUS+編集部

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THE YELLOW MONKEY 『Sparkle X』 Atlantic/ワーナー(2024)

 

因縁、そして運命の場所・東京ドーム

2024年4月27日。〈因縁〉の、そして、〈運命〉の場所である東京ドームでTHE YELLOW MONKEYが復活を遂げた。2001年の活動前ラスト公演。2004年に“JAM”の1曲のみを披露したイベント。そして、再結集の翌年、2017年に行われた〈THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2017〉(2days)。THE YELLOW MONKEYにとって東京ドームは、何度もマイルストーンを置いてきた会場だ。2020年4月に予定されていた30周年記念公演はコロナの影響により中止となったが、11月3日に観客数1万9千人の制限がある中、世界的にも早い段階で大規模なライブを敢行。ファンが個々に録音した歓声を集めて会場で響かせる〈Sing Loud! あなたの声を、会場へ、メンバーへ。〉という企画も話題を集めた。

その後、THE YELLOW MONKEYに大きな試練が訪れる。2022年の12月に予定されていた吉井和哉の日本武道館公演は喉の不調のために断念。喉の治療を続けて、少しずつ活動再開に向けたアクションを続けてきた4人。その復活の場所が、2024年4月27日の東京ドーム公演〈THE YELLOW MONKEY SUPER BIG EGG 2024 “SHINE ON”〉だ。

 

今日は遠慮なく大きな声で騒ごうぜ

スクリーンには18時30分の開演までの時間〈seconds(秒)〉で表示されている。100秒を切ったあたりから観客が立ち上がり、SEに合わせて手拍子。10秒を過ぎるとカウントダウンの声が上がり、ついにライブの幕が上がった。サポートミュージシャンの三国義貴、鶴谷崇の鍵盤が響くなか、吉井和哉(以下吉井)、菊地英昭(以下エマ)、廣瀬洋一(以下ヒーセ)、菊地英二(以下アニー)がステージに登場すると、5万人(キャリア最大の動員数!)を飲み込んだ会場全体から凄まじい歓声が沸き起こった。

「Yeah, Everybody! 今宵は〈SHINE ON〉! 皆さんと俺たちがもっとも輝く日でありたいと思います。2020年に声が出せなくなったとき、みなさんからたくさんの声を集めて、この東京ドーム、2万人の小規模でやらせてもらいました。その時の声も今夜ここで一緒に復活させたいと思います。今日は遠慮なく、たくさん大きな声で騒ごうぜ」という吉井のMCからはじまったのは、“バラ色の日々”。「追いかけても 追いかけても」ではじまるサビのフレーズを観客が大合唱し、「ビューティフル!」という吉井の声とともにバンドサウンドが立ち上がる。冒頭からクライマックス。涙を押さえながら歌い、体を揺らす観客の姿にも心を打たれた。