韓国の重要プロデューサー250の手腕
なお、“How Sweet”も“Bubble Gum”も、“Attention”“Hype Boy”“Ditto”“ETA”といった重要曲を手がけてきた韓国のプロデューサー/DJ、250(イオゴン)が単独でプロデュースしている。彼のエレクトロニックミュージックへの造詣の深さこそが、“How Sweet”に電子音楽的な妙味をもたらしていることはまちがいない。
そして、肝心のボーカルは、センシュアルだが軽やかな、NewJeansお得意のR&B調。ただし、ビートとくぐもった質感のボーカルだけになるリフレインのパートでダニエルとハニが聞かせるラップはあどけなさやキュートさを強調しており、推進力のあるビートを中心に一本筋の通った構成が貫く曲の中で深い余韻を残す。このあたりも、一筋縄ではいかないNewJeansの魅力の一つだ。
リバイバルでも焼き直しでもない〈古くも新しい過去〉
短期間に使い尽くされ出涸らしになってきたように見えるY2Kにしろ、繰り返し掘り返されている1970~1980年代にしろ、NewJeansは過去から鳴り響く音を独自に咀嚼して、現代の自分たちの流儀に染め上げ、ものにしてきた。ノスタルジーという一言で済ませられないその傾向は、ミン・ヒジンが主導する映像やビジュアルの表現にしても同様で、ビデオテープなどの小道具からスタイリングに至るまで、NewJeansというプロジェクトの一環したテーマなのだろう。
今週届けられる予定の日本でのデビュー曲“Supernatural”なんて、ティーザーを聴くと、あからさまにニュージャックスウィングのサウンドだ。どんな仕上がりになっているのか、全編を聴くのが楽しみでならない。
現在の背後に広がっている豊穣な過去は、5人と彼女たちのチームにとって常に新鮮なものとしてある。NewJeansというグループが存続する限り、リバイバルでも焼き直しでも反復でもない〈古くも新しい過去〉、その現在形をこれからも見せてくれることに期待したい。
RELEASE INFORMATION

リリース日:2024年5月24日(金)
配信リンク:https://newjeans.lnk.to/howsweet_jpWE
TRACKLIST
1. How Sweet
2. Bubble Gum
3. How Sweet (Instrumental)
4. Bubble Gum (Instrumental)
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