ラジオ番組「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」でピート・ドクターと宮崎駿の対談が放送される。
ディズニー&ピクサーの新作「インサイド・ヘッド2」が2024年8月1日に公開され、アニメーション映画史上世界No. 1の興行収入を達成するなど、歴史的な快挙を成し遂げている。
そんな本作を制作したピクサーのチーフクリエイティブオフィサーであるピート・ドクターと監督のケルシー・マン、プロデューサーのマーク・ニールセンが先日来日を果たし、スタジオジブリを訪問。以前より交流があったジブリの宮崎駿監督と鈴木敏夫プロデューサーとの対談が実現した。対談の模様は、8月4日(日)と11日(日)の2週にわたってTOKYO FMのラジオ番組「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」で放送される。
手描きアニメーションを追求するスタジオジブリと、最先端技術を駆使した3DCGアニメーションで映画を制作するピクサー、それぞれの制作現場の裏側や作品に対する想いなど、世界のトップアニメーションクリエイターの両者だからこそできる、アニメーション制作にまつわる熱い議論が交わされたそうだ。
対談の中で出てきた様々なトピックの一つは、テスト試写についてだという。ピクサーでは、映画が完成する前にテスト試写を何回も繰り返し、様々な人の意見を取り入れて映画を作り上げていくという制作手法が取られている。
ピート・ドクターが「スタジオジブリではそういうことをおこないますか?」と聞くと、宮崎は「ないです。映画はお客さん全員が理解することは不可能です。責任を取るのは自分たちですから、そこにたまたまいた人に責任を預けるわけにはいきません」と持論を展開。するとピート・ドクターは、「僕らのやり方だとテスト試写は役に立つんです。制作途中なのでこの部分は全然響いてない、感情を感じたいのに感じられていないといったことを見極められるので、調整することができるんです。たしかに僕も意見を聞いている時は右から左に流すこともしますが、試写では一緒に観るんです。そうすると飽きている時や画面に観入っている時を肌で感じられるので、そのリアクションは本心だと思っています。それを見ながらなるべく多くの方に響くように調整するのが僕らの責任だと考えています」と、それぞれのアニメーション映画制作にかける信念や違いについて議論を交わしたとのこと。
ピクサーとジブリ、それぞれの制作の裏側を語り合ったラジオ番組「鈴木敏夫のジブリ汗まみれ」ではさらにディープで白熱した濃い話が語られているそうなので、ぜひチェックしてほしい。
「インサイド・ヘッド2」を鑑賞した鈴木敏夫の特別メッセージは次のとおり。
思春期を迎えたライリー、
その頭の中は今、どうなっているのか?
75歳のおじいちゃんには勉強になりました。
スタジオジブリ 鈴木 敏夫
RADIO INFORMATION
鈴木敏夫のジブリ汗まみれ
放送予定日:2024年8月4日(日)・2024年11日(日)23:00-23:30の2週にわたって放送予定
放送局:TOKYO FMをはじめとするJFN全国38局ネット ※終了後ポッドキャスト配信あり
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/asemamire/
※宮崎駿監督の崎は立つ崎(たつさき)