夏をテーマに平穏な日常に向かった前EPから2年あまり、都市の生活にふたたび根を下ろし、苦悩に満ちた群像劇にその身を重ねる新作EP。ノスタルジックな風景を今回も取り込むも、いまに至る生きづらさの端緒ともいえる違和感を切り取るペンは苦い。FUNKY鬚HANK(元・電波少女)とメロウな音に乗る“marble”は孤独な在処に微かな光を灯す救いの一曲だ。