サザンオールスターズの〈最後の夏フェス出演〉となった〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA〉。大団円を迎えた、20万人超の観客とともに過ごした伝説の夜の模様がライブ写真やセットリストとともに届けられた。 *Mikiki編集部


 

サザンの近況

46回目のデビュー記念日である今年6月25日。〈サザンオールスターズ、続く――〉というキャッチコピーとともに、9年ぶりの新作で16枚目であるオリジナルアルバムの制作発表、アルバムに先駆けて新曲“恋のブギウギナイト”の配信リリース&ドラマ「新宿野戦病院」(フジテレビ系水曜22時〜)主題歌への起用、そして野外音楽フェス〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA〉の出演を発表したサザンオールスターズ。

さらに、今夏開催されたパリオリンピック・パラリンピックに向けて、TBSのスポーツ中継を彩る〈TBS系スポーツ2024テーマ曲〉として今年2曲目となる新曲“ジャンヌ・ダルクによろしく”を発表。アツいロックナンバーが今年の夏を盛り上げつつ、同曲が9月9日に配信リリースされた際には、TBS系「CDTV ライブ!ライブ!」、フジテレビ系「新宿野戦病院」最終話のスペシャルエンドロール、そして「週刊ナイナイミュージック」に出演するなど、お茶の間を盛り上げた。9月18日発表の〈オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング(2024年9月23日付)〉では“ジャンヌ・ダルクによろしく”が初登場1位、“恋のブギウギナイト”が3位に入るなど上位を席巻! 今年の夏も、サザンオールスターズが大きく世間を賑わせた。

 

〈最後の夏フェス出演〉を決めた経緯

〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL〉への出演は、6年ぶりで3度目となる(2005、2018年に大トリとして出演)。今年はイベントの25周年を記念して、8月には千葉県千葉市で、9月には茨城県ひたちなか市で、合計10日間開催された。特に、国営ひたち海浜公園での開催は、2019年以来5年ぶりであり、〈ロッキン〉の聖地ひたちなかへの帰還に、サザンオールスターズが華を添える形で、その10日間すべての最終日となる9月23日の〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024 in HITACHINAKA〉にて大トリを務める。

出演発表にあたり、大きな話題を呼んだのは今回がサザンにとって〈最後の夏フェス出演〉であるということ。平均年齢約68歳のサザンオールスターズが夏の野外でライブをすることの現実と向き合いつつ、後進のミュージシャンに今後の夏フェスの未来を託そうという想いを込めた勇退となる。

もちろん、夏フェスに限っての〈最後〉ではあるが、あのホームでもあり、アウェイでもある特別な空間と時間の中で、サザンオールスターズのライブを見ることができるのは、これがラストチャンス! この決断を受け、事務局からの特別措置として、今回のサザンオールスターズの演奏時間は通常より長く、約100分ほどとなった。これは〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL〉では歴代最長の単独アーティストの演奏時間となる。

※出演情報解禁時の本人コメントはニュース記事をご参照ください。 https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/38202

 

史上初&最大規模のライブビューイング

夏を象徴するバンドの〈最後の夏フェス出演〉ということで、日本全国からのチケット応募が一次先行の段階から殺到! サザンオールスターズの出演日である9月23日は、規定の5万人のキャパシティを大幅に超え、〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL〉史上最多となる数十万の申し込みがあり、その注目度の高さが窺える結果となった。

多くの人からの〈サザン最後の夏フェスを見届けたい〉という想いに、なんとか応える方法はないか模索していた中で、サザンオールスターズ側から〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL〉事務局にライブビューイング実施について打診があり、関係各所で話し合われた結果、共通する想いのもと事務局も快諾。全国の映画館へ打診した結果、47都道府県332館の映画館で611スクリーンの調整がつき、〈ROCK IN JAPAN FESTIVAL〉として史上初のライブビューイングを実施する運びとなった。

国内単独アーティストの夏フェス出演時ライブビューイングは史上初であるだけでなく、ライブビューイング史上最大規模&最大動員数記録となり、単日ではサザンオールスターズのライブビューイングとしても史上最多。そして本日全席がソールドアウト! 異例づくしのライブビューイングとなった。