Page 3 / 3
1ページ目から読む
モードは違えど眩さは不変――ペール・ウェーヴスのディスコグラフィー
マンチェスターの芸大に通っていたヘザーとキアラ・ドランを中心に結成された4人組が、The 1975のマシュー・ヒーリーら関与の“Television Romance”など先行曲を経てリリースした初作。シンセ・ポップを基調としたサウンドに、往時の4AD的な耽美性を匂わせていて、青春映画の一場面を切り取ったかのように刹那的で甘酸っぱい。
アートワークでオマージュを捧げたアヴリル・ラヴィーンやアラニス・モリセットなどを影響源にしたダイナミックなロック・ サウンドでイメージを刷新した2作目。外部ソングライターを招き、プロダクションに力点を置く体制も功を奏し、UKアルバム・ チャートで3位を記録。クィアのロマンスを歌った作品性も支持を広めた。
コロナ禍でツアーができなかった背景もあり、この3作目は前作から約半年後に制作が始まった。苛立ちや失意、先の見えない不安をドライヴ感のあるポップ・パンク~エモにぶつけており、プロデュースを担ったのはオール・ タイム・ロウなどで知られるザック・セルヴィーニ。音楽的にもリヴァイヴァルの潮流にハマり、全英4位をマークした。


