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本日休演
(左から)樋口拓美(ドラムス)、有泉慧(ベース)、岩出拓十郎(ギター/ボーカル)

他人事と思えない文章だったんです

――岩出さんと田澤さんの出会いは4周年イベントですか?

岩出拓十郎「そうですね。楽屋で会って、誰だかわかってなかったけど天国旅行って若いバンドの人なんだって認識して。

生活の話とかしたよね。田澤くんは若いのに子どもがいるって聞いて〈やるな〉と思った(笑)」

田澤「〈どんな音楽が好きなの?〉と岩出さんが聞いてくれて、僕は〈ビートが強烈なやつが好きです。ジェームス・ブラウンとかジェームス・チャンスのコントーションズとか〉って言ったんですよね。でも〈奇を衒って変なこと言っちゃったな〉ってあとで後悔して(笑)。

本日休演はもちろん元から好きで、その時のライブを見て本当にいいバンドだなって思いました。人生で一番よかったライブの一つですね」

岩出「嬉しいな。あの時のライブはよかったね。あれを超えられないわ(笑)。

俺は天国旅行を見て〈バンドだな〉って感じました。ギタリストが2人いて不況和音が印象的だったけど、歌はしっかり歌ってて、かっこよかったから〈やるな〉って(笑)。あと田澤くんは豊田道倫さんのアルバムについて書いた記事にすごく反応してくれて」

田澤「あの記事は書いてあることにわからないことがない、ぐらいの感じでした。バンドをやってる身近な人が書いた文章なのに全部入ってきて〈この言い方、僕しか使わないんじゃね?〉みたいなことが書いてあって、すごく親近感が湧きました」

岩出「嬉しくて〈よくわかってるやつだな〉って思いました(笑)」

田澤「勝手ながら他人事とは思えない文章だったんです」

 

札幌での共演で深まった天国旅行と本日休演の絆

――今年3月に天国旅行と本日休演でツーマンライブをやっていますね。

田澤「NEWFOLKの4周年ライブがめっちゃよかったので、〈絶対一緒にやりたい〉と思って声をかけさせてもらいました。

あのツーマンは2日やったのもよかったです。1日目は弾けそうなスリルがある感じでスパイ映画みたいだった。2日目は〈全力少年〉って感じで駆け抜けて。北海道の友だちに本日休演を見てほしかったんですけど、みんな〈めっちゃかっこいい〉って言ってくれて嬉しかったですね」

――本日休演は北海道でのライブは初?

岩出「初でした。雪がすごくて大変でしたね。長靴が壊れちゃって買い直したり、機材を入れたスーツケースのタイヤがダメになって転がせなくなったり。

けどライブは楽しかったです。会場には知らない人しかいなかったし、1日目は疲れてたこともあって探り探りだったけど、2日目はスパークして。天国旅行のみんなとも1日目に仲よくなって打ち上げで飲んで〈明日もこの人たちとライブなんだ。嬉しいなあ〉〈青春してんじゃん、俺ら〉とか、そういう気持ちでやれました。俺と有泉(慧/ベース)はサウナにも行って、メンバーみんなが店の前まで送ってくれたのを覚えてます。

実は無理言って俺のソロで3日目もライブを組んでもらったんです。千歳の料理屋でやって、しかも田澤くんたちの伝手がある店でもなくて(笑)。人は全然来てなかったけど天国旅行のみんなが見にきてくれました。店主の人がシチューを出してくれたけど不思議な距離感だったよね」

田澤「職人みたいな人で親しげに接してこないけど、シチューは出してくれる距離感が面白かったですね」

岩出「ライブのあと僕は函館に行って鈍行で帰ろうと仙台まで行ったんですけど、時間がかかりすぎて疲れたから諦めて新幹線で帰ったんです(笑)。それを含めて思い出に残ってるし、ほんと楽しかった。またやりたいね。今度フー・ドゥ・ユー・ラブで対バンする予定があるから、それも楽しみ」

――本日休演よりフー・ドゥ・ユー・ラブの方が音楽的に天国旅行に近い気がしました。

岩出「どうだろう? 俺は『TOUGHNESS ROMANTIC』の1曲目の“エリーの嵐”が好きで、あのコード感はほんと好きな感じ。そのへんは本日休演に近いかなって思います」

田澤「どっちも親近感があるし、影響を受けてる部分もあって。曲によって〈これはフー・ドゥみたいでいいな〉って勝手に感じたり、本日休演を参考にしたりする時もあります」

岩出「でも似ない方がいいよ」

田澤「真似たいとは思ってないんです。2組ともスタイルがあるし、一緒の時代にバンドをやれてよかったって思ってます」

岩出「ありがとう」