〈ネオ・ニューミュージック〉の旗手がPANAMから林哲司のプロデュース曲でメジャー・デビュー……という三拍子も四拍子も揃いすぎの展開を見せてきた4人が新アルバムを完成。ふたたび林と組んだ“Love Letter”から〈ザ・80年代〉な美学に貫かれた純正シティ・ポップが目白押しだ。ロマンティックなメロディーも山下達郎の系譜にある倉品翔の歌声も艶めきを増し、ふんだんに差し込まれるホーンや洗練されたコーラスワークに往年のソウル/ファンクの王道マナーが滲む。ヒグチアイや土岐麻子との先行コラボ曲も交えて贅沢な音楽体験をもたらす全11曲、終わらない夏の継承者がここに。