謙虚さと強気な面を兼ね備えた最強の才能
彼がモチベーションを保ち、なおかつ商業的にも大きな成功を収めることができたのは、かつての所属事務所・YGエンターテインメントおよびプロデューサーのTEDDYのサポートがあったからこそだ。長年のトライ&エラーを温かく見守った前者、自身のアイデアの整理・具体化に協力し、さらにポピュラリティを与えてくれた後者。この理想的な環境が、G-DRAGONを一躍スターダムに押し上げた最も大きな要因だったのではないだろうか。
2024年11月下旬、京セラドーム大阪で開催されたK-POPの授賞式〈2024 MAMA AWARDS〉に出席したG-DRAGONは、〈MUSIC VISIONARY OF THE YEAR〉(音楽的な挑戦と開拓精神でK-POP産業に貢献した唯一無二のアイコンに授与する賞)を受賞したときのスピーチで次のように話した。
「感謝したい人が本当にたくさんいます。ヒョンソク兄さんをはじめとする〈YGファミリー〉と、新しい家族(事務所)となるギャラクシーコーポレーション、サポートしてくださったたくさんの方々、愛するメンバーに感謝しています」
冒頭の〈ヒョンソク兄さん〉とは、ヤン・ヒョンソクのこと。BIGBANGを輩出したYGエンターテインメントの創業者を指し、同事務所の所属アーティストは〈YGファミリー〉と呼ばれている。この中にはもちろんTEDDYも含まれる。類いまれな才能が各方面で評価され、スターダムにのし上がった現在でも、支えてくれた人たちへの恩を忘れない彼。だが一方で、今年10月末にリリースした久しぶりの新曲“PO₩ER”では、〈俺にはパワーがある〉と、無敵の自分を誇張気味に見せてしまう。謙虚さと強気な面、このふたつを兼ね備えているからこそ、長い間K-POPファンを魅了し続けているのだろう。とにかく数々のトラブルを振り払った今の彼は最強だ。2025年のさらなる飛躍に期待したい。