愛なき世界に伝えるメッセージ
――“WE ALL NEED LOVE”の歌詞も素晴らしいと思います。タイトルもそうですが、ものすごくストレートなメッセージが込められいて。
上原「きれいごとみたいに思われるかもしれないですけど、別にウソをついているわけではなくて、本当に本心から思ってることを書いてるだけなんですよね。愛がないなと思うんですよ、最近の世の中。SNSを見てても〈どんどん愛が削られてるな〉と思うし、ホントに人の揚げ足ばっかり取って……」
――確かに酷い状態ですよね。
上原「いろいろ思うことはあるんですけど、要するに愛があれば解決に近づくんじゃないかなと。こう言うとカユイですけど(笑)、愛さえあれば、雨の日でも嵐の日でもしんどくないんですよ、きっと。戦争も虐待ももとを辿れば愛がないからだと思うし、それはきれいごととして片づけられないなと思って、歌詞にしました」
柴崎「音楽だからこそ、こういうシンプルなことを伝えられると思うんですよ。音に言葉が乗ることで、聴いてる人に響くこともあるだろうし。音楽でこういうメッセージを伝えるのはすごくいいことですよね」
――ライブでも映えそうですよね。
上原「そうですね。一体感が出そう」
柴崎「歌ってもらおう」
上原「歌詞を書いているときから、そのことは意識していて。だから〈歌いながら 僕らは〉という歌詞を入れたし、実際にみんなで一緒に歌って、〈僕らは歩んでいこう〉というところにつなげたいですね」
――“リフレイン”はギターと歌、シンセ、つまりWANDSの3人の音と声ではじまるロックナンバー。
柴崎「(YouTubeチャンネル)〈THE FIRST TAKE〉の撮影現場で歌のイメージを伝えた気がする」
上原「あ、そうだ! 〈けっこうロックなボーカルを入れてほしいんだよね〉って言われました」
柴崎「歌い方のニュアンスの話ですね。ガッと音程が上がるパートがあるんですけど、そこをキレイに歌うのか、ロックなテイストで歌うのか」
上原「エアロスミスな感じで……みたいな話もしてました」
――確かに“リフレイン”の歌唱は、ロックボーカリスト然としてますね。
上原「そうかもしれないですね。ただ、そこまでハードな楽曲ではないところにロックなニュアンスを入れるのがちょっと難しくて。パワーで押せばいいというわけじゃないし、優しい部分を残しつつ、ロックに歌うという」
柴崎「いや、すごくよかったよ」
技巧や豊富な音色にも注目してほしいライブ
――さらに初回限定盤A、Bにはそれぞれ「LIVE at『Japan Anison & Rock Festival 2024』」(Blu-ray)、「LIVE at『WANDER-LAND NEO「FANDS」MEETING 2023』」(CD)が付属。WANDSのライブを追体験できるアイテムですが、上原さん、柴崎さんのなかでもライブの手ごたえは強まっているのでは?
上原「そうですね。ただ、とにかくライブをやりたいというタイプでもなくて(笑)。ギブアンドテイクの〈ギブ〉の感覚があるんですよ」
――求められていることに応える、と。
上原「もちろんライブをやってるときは楽しいんですけどね。あとはやっぱり〈会いにいきたい〉という気持ちが強くて。音源やメディアで伝えるだけではなくて、やっぱり実際に会いたいよねっていう」
――柴崎さんはどうですか? WANDSのメンバーとしてステージでギターを弾くことに対して、どんな思いがありますか?
柴崎「もちろんやりがいはありますよ。ただ、みなさんちょっと誤解してるところがあって。〈WANDSの曲、朝飯前でしょう?〉〈楽勝でしょ?〉みたいな書き込みを見たことがあるんですよ(笑)」
上原「ハハハハ」
――ジャズフュージョン系のライブに出演することもあるので、それに比べたら……みたいはことでしょうか?
柴崎「わかんないんですけどね(笑)。WANDSのギターが簡単かと言えば、ぜんぜんそんなことはないんですよ」
上原「歌モノの印象だからですかね? めちゃテクニカルだし、いろんな音を使っていて。(エフェクターなどの)切り替えも豊富だし。そこもぜひ聴いてほしいです」