〈XinU “From One to Collective” at Billboard Live〉が2025年3月14日、Billboard Live YOKOHAMAで開催された。XinU初のビルボードライブ公演となった記念すべきこの公演は、ソロの1stセットとバンドとの2ndセットで異なる歌と演奏を聴かせ、過去と未来をつないだ特別な日になった。両ステージを鑑賞したライター内本順一が、当日の模様をレポートする。

なおXinUは4月19日(土)、20日(日)に台湾・台北のアジア音楽フェス〈Neon Oasis Fest. 2025〉へ出演予定だ。3度目の同地でのライブを前に、日本だけでなくアジア各国のファンとのつながりもますます強まってきた彼女の今を伝えよう。 *Mikiki編集部


 

XinUの未来の可能性につながる1stステージでの試み

「デビューの最初のライブからスーパープレイヤーのみんなにサポートしてもらって、サポートの域を超えて一緒にいろんなものを作ってもらって。最初は口だけのXinU Music Collectiveだったけど、今は本当にMusic Collectiveになって、みんなを巻き込んで大きくなったなと思います」。

これは昨年12月26日に恵比寿LIQUIDROOOMで開催された〈XinU 2nd ALBUMリリース記念ワンマンライブ〉のなかでのXinUの言葉だ。そして今回初めてBillboard Live YOKOHAMAで行なわれたライブのタイトルは〈XinU “From One to Collective” at Billboard Live〉。〈ひとり〉から〈コレクティブ〉へ。〈ひとり〉で始めたのに、気がつけば信頼できる仲間が増えて、今では真の意味で〈コレクティブ〉(〈共通の目的を達成するために協力し合うグループ〉または〈共同で作る〉の意)になった……という意味と思いを込めてのタイトルである。

そのような状態の変化を表わすべく、今回XinUは1stステージと2ndステージとで異なる編成/メニューのショーを用意した。1stステージが〈XinU Solo Stage〉。基本的にはソロで行なわれるアコースティックライブ。2ndステージが〈XinU Collective Stage〉。バンド編成で行なわれるライブ。ひとり=Oneの状態を1stステージで表し、コレクティブになっての状態を2ndステージで見せる。そのふたつのステージによって、XinUの現在地が彼女自身にとってもオーディエンスにとっても明確になるというわけだ。

こう書くと、1stステージは助走的なもので、2ndステージが本走的なものだと思う人もいるかもしれない。〈Solo Stage〉は弾き語りを中心にしながら喋りも多めにリラックス&チルなモードでやり、〈Collective Stage〉でバンドでバシッと今の形を見せる、そういうあり方を想像した人もきっと多かったことだろう。かくいう自分もそう考えていた。だが1stステージは想像していたものとはまったく違うものだった。どっちがよかったという話ではないが、自分は両ステージを通して観て、1stステージのほうからXinUのさらなる可能性といったものをより強く感じた。これから長く続けていく上でこの1stステージでの試みは非常に大きく、これが彼女の未来にもつながるだろうと、そうも思った。