ヴァラエティー豊かなマニアたちがマーチンに挑んだ〈Rats Mania〉を解説!!
〈Rats Mania〉と題されたDisc-2はトリビュート盤で、かつての『SUZUKI MANIA』(2004年)を連想する鈴木マニアもいそうだが、今回も多彩な顔ぶれが名を連ねた豪華な内容だ。まず、冒頭を飾る倖田來未の“め組のひと”は2010年のパワフルな名演で、他にも既発曲ではBENIの“RUN AWAY”、岡崎体育&マーチンの“街角トワイライト”、ハナレグミの“Tシャツに口紅”、吉岡聖恵の“夢で逢えたら”、ゴスペラッツの“禁煙スウィング”がまとめて楽しめる。
今作用の新録では、こっちのけんと“ハリケーン”が意外性も含めてまず耳を惹き、マーチンがYOASOBI曲を取り上げた流れから幾田りらが“夢見る16歳”で参加したり、“Ultra Snazzy Blues”を共作詞したGRe4N BOYZが“星くずのダンス・ホール”を披露するなど、近年の縁を繋いだ成果も光る。昭和歌謡を意識した男性グループという意味で、MATSURIとSHOW-WAの抜擢も興味深い。さらには原曲でコーラスを務めた黒沢薫(ゴスペラーズ)と川畑要(CHEMISTRY)が改めてメインを張る“魂のブラザー”、ゴスペラッツの“星空のサーカス ~ナイアガラへ愛を込めて編~”がいずれも〈2025 Ver.〉で収められているのもポイントだ。
なお、逆にマーチンは同時期に中森明菜のトリビュート盤に“飾りじゃないのよ涙は”で参加してもいて、そちらの仕上がりにも注目したい。 *出嶌孝次
鈴木雅之が参加したトリビュート盤『中森明菜 Tribute Album “明響”』(ワーナー)
Disc-2〈Rats Mania〉に参加したアーティストの最新作。
左から、倖田來未のベスト盤『LIVE IN METAVERSE ~THE BEST~』(rhythm zone)、幾田りらの2025年のシングル“百花繚乱”(ソニー)、BENIの2020年作 『Y/our Song』(ユニバーサル)、岡崎体育の2023年作『OT WORKS III』(ソニー)、ハナレグミの2024年作『GOOD DAY』(スピードスター)、GRe4N BOYZの2024年作『あっ、ども。あらためまして。』(ユニバーサル)、いきものがかりのニュー・アルバム『あそび』(エピック) 、MATSURIの2025年のシングル“アヴァンチュール中目黒”、SHOW-WAの2025年のシングル“外せないピンキーリング”(共にavex trax)、ゴスペラーズの2025年のシングル“will be fine feat. Anly”(キューン)、CHEMISTRYの2024年のミニ・アルバム『BLUE CHEMISTRY』(ソニー)