全編日本語歌唱という挑戦を成功させた前作『Miracle-Level』(2023年)に続く通算20作目。独自の変拍子を駆使したエクスペリメンタルな楽曲が展開される一方で、各音は緻密に計算されて整然と配置されており、初期衝動のエネルギーと職人技の精密さが見事に融合している。USインディー界の雄としての貫禄を見せつける、刺激的で完成度の高い渾身の一枚だ。