孤高のシンガー、Phewの20年ぶりの新作。ここ数年、彼女はライヴでアナログ・シンセを使った即興演奏を展開してきたが、本作でもシンセとドラムマシーンをベースにして、コニー・プランク直伝とも言える立体的な音響空間を唯一無二の声が切り裂いている。ゲストにジョン・ディートリックディアフーフ)や向島ゆり子が参加。電気(シンセ)と肉体(声)が激しくスパークする異形のポップスに息を呑む。