ウィリー翁が92歳の春に世に放ったのは、前作『The Border』でも複数取り上げていたロドニー・クロウェル楽曲を特集した一枚。ロイ・オービソンがメロディーを書いた“What Kind Of Love”など燻し銀の歌声が七色の輝きを放つ快演揃いで、人情味豊かな歌、朴訥としたギター・ソロが聴ける表題曲などはその世界にずっと浸っていたい心地良さがあり。あまりに見事な新作。