2022年の2作目『cloud achoo』以来およそ3年ぶりとなるニュー・アルバムは、ここしばらくの話題曲を満載して現在のRin音の表現を浮き彫りにしてくるような充実の一枚に仕上がってきた。この6月公開の映画「リライト」の主題歌に起用されている“scenario”をはじめ、初のドラマ主題歌だった“qualia”、ライヴでの定番曲だという“夜明乃唄”、さらに息の合うasmiをフィーチャーした“テレスコープ”と“Good Bye”“Fruits”、そのコンビにクボタカイとA夏目も交えてチルの真髄を聴かせる“What’s up”などなど新曲も含む全14曲が満載。ややメランコリックでふとノスタルジックな歌世界に浸れる好盤だ。