無音と有音が等価であるECMの看板ギタリスト:ヤコブ・ブロと、日本のアンビエント/ミニマルミュージックの代表作『鏡の向こう側』(‘83)でも知られ世界的に活躍する打楽器奏者:高田みどりの初コラボ作品。映画「ミュージック・フォー・ブラック・ピジョン ――ジャズが生まれる瞬間――」での共演シーンも話題になった2人の無限に広がる音世界は、真の融和を聴かせる。幾度となくヨーロッパでコンサートを行ってきた2人が東京で初めて集中的にレコーディングを実現。親密で深い理解の伴った演奏の記録。各々の音楽家としての歩みと音が生態系のように折り重なり、生々しく響き合う瞬間に環境音楽とジャズの記憶が美しく流れる傑作。ええやんええやん。