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最新インディポップとシティポップブーム以降を俯瞰できる

B面のトップは、沖縄八重山諸島出身のバンド、トレモノの“Orange’s Star”。ゆったりとしたレゲエのビートは、都市の風景にもしっくりとくる。都内で活動するバンド、春風レコードの“relief”もまた東京の空気を感じさせてくれるミディアムナンバーだ。残念ながら解散してしまったRAMMELLSの“yellow city”が醸し出す浮遊感も、この流れに沿ったものと言えるだろう。ここまでの3曲はすべてバンドでありながら、バンドとしてのエゴよりも楽曲の心地良さを優先させているような印象が残るのが面白い。ソングライター&プロデューサーの佐藤五魚によるプロジェクト、ラララテックスの“きみについて”はシンガーの来海をフィーチャー。淡々とした展開がじわじわと心に突き刺さっていく。そしてラストは黒川沙良のソウルフルな名曲“ガールズトーク”で締める。

ジャンルも編成も見事にバラバラな10曲が集められた『CITY MUSIC TOKYO topology』。しかし通して聴くと、〈CITY MUSIC TOKYO〉というキーワードに込められた街の空気のような感覚がふわりと聴く者を包み込んでくれる。近年のインディポップを知る格好のサンプラーであると同時に、シティポップブーム以降の音楽シーンを俯瞰できる本作。これさえあれば、〈今の東京を彩る音〉を明確に伝えることができそうだ。

 


RELEASE INFORMATION

VARIOUS ARTISTS 『CITY MUSIC TOKYO topology』 Insense Music Works(2025)

リリース日:2025年9月10日(水)
品番:IMWVR-1071
価格:4,400円(税込)

TRACKLIST
SIDE A
1. Ameagari no I Miss You Pt. 2/Ai Kakihira
2. WHY/BLACK BERRY TIMES
3. MAYA/HUGEN
4. Romance/Tokyo Gal
5. Easy/TAIKING

SIDE B
1. Orange‘s Star/トレモノ
2. relief/春風レコード
3. yellow city/RAMMELLS
4. きみについて(feat. 来海)/ラララテックス
5. ガールズトーク/黒川沙良

※解説、歌詞カード封入