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タイトルに数字を冠した2枚の必聴盤

ここでヴァン・ヘイレンの作品、並びにエディのギタープレイが楽しめる楽曲を紹介したい。ヴァン・ヘイレンは大きく分類すると、デイヴィッド・リー・ロスとサミー・ヘイガー、2人のボーカリストがそれぞれ在籍した時代に分けられる(エクストリームのゲイリー・シェローンが唯一ボーカルを務めた11thアルバム『Van Halen III』も両ファンにお薦めしたい)。

まずはデイヴィッド時代の作品でいえば、1978年に出た衝撃の1stアルバム『Van Halen』を挙げたい。本作をリアルタイムで聴いたリスナーやギタリストにとって、ヴァン・ヘイレン=1stアルバムと言い切る人は少なくない。それだけ出会い頭の衝撃が大きかったのだろう。

VAN HALEN 『Van Halen』 Warner Bros.(1978)

冒頭でも触れたように、エディのタッピングが炸裂した“Eruption”に誰もが驚いた。アルバムではそのままザ・キンクスのヒット曲“You Really Got Me”のカバーへと続き、こちらも文句ナシのかっこ良さ。アレンジもさることながら、エディのギターソロもらしさが爆発している。ほかにも“Ain’t Talkin’ ’Bout Love”(邦題:叶わぬ賭け)、“Atomic Punk”など名曲を多数収録、アルバム単位でも楽しめる代表作である。

そして、バンド初となる全米シングルチャート1位を獲った“Jump”を収録した6thアルバム『1984』は、初めてヴァン・ヘイレンに触れる人には最上級の入門作と言っていい。エディがキーボードとギターを担当した“Jump”の弾けるようなポップセンスは、時代を超越した輝きを放っている。一方でダウンピッキングやパームミュートを多用した“Panama”や複雑なリズム構成の“Hot For Teacher”とハードに攻めた名曲も備えており、優れたリフを含めて聴きどころ満載である。しかし、この作品を最後にデイヴィッドは脱退してしまう。

VAN HALEN 『1984』 Warner Bros.(1984)

バンドは新たに元モントローズのサミー・ヘイガーに声をかけ、新体制にて7thアルバム『5150』を完成させる。ここでバンド史上、初の全米アルバムチャート1位の座に輝く。サミー時代がリアルタイムの人にとっては、本作こそ最高傑作とするファンも多いだろう。1曲1曲のクオリティの高さ、アルバムトータルの出来は『1984』に比肩する、いや、勝ると言っても過言ではない。エディのテクニックは洗練され、楽曲はAOR寄りと揶揄する声もあったが、楽曲の良さで幅広いファン層を開拓した1枚だ。

VAN HALEN 『5150』 Warner Bros.(1986)

シングルヒットを飛ばした“Why Can’t This Be Love”、“Dreams”、“Love Walks In”辺りを聴けば、メロディアスなそれらの曲調に心を奪われるはず。また、オープニングを飾る“Good Enough”は超ゴキゲンなロックチューンではあるが、プリングやアーミングなどギターキッズの心を鷲掴みにしてしまう要素が詰まっている。『1984』と『5150』と共に数字を冠した2枚のアルバムは、いずれも必聴盤であると声を大にして言いたい。