在英カリビアンのソングストレスによる2年半ぶりの新作は、リトル・シムズの近作に貢献したマイルス・クリントン・ジェイムスとマーシーのバーニー・リスターを中心にUKの気鋭たちがバックアップ。彼女の根幹となるレゲエ〜ラヴァーズ・ロックのほか、アフロビート風、ネオ・ソウル、ポップ・ロックなど楽曲は多彩で、エズラ・コレクティヴのジョー・アーモン・ジョーンズが手掛けたエレガントなスロウ、タイソンと声を交えたジャジーでハネたビートの90s風R&Bまでが、まろやかなハスキー・ヴォイスのもとで破綻なくまとまっている。前作以上にスケールの大きさを感じさせる快作だ。