ヤスミン・レイシーの来日公演が2023年5月7日(日)にビルボードライブ東京で、5月9日(火)にビルボードライブ大阪で開催される。

盛り上がりを見せている新世代のUKジャズやUKソウルのシーンで注目を集めているシンガーソングライター、ヤスミン・レイシー。イースト・ロンドンで生まれ、現在はノッティンガムを拠点にしている。

ヤスミンは、〈人生を通してベッドルームで作曲をしてきた〉といい、幼い頃から音楽を作っていたようだ。アコースティックでのライブを初めて行ったのは2014年で、以降、地元ノッティンガムのシーンで注目を集めるようになった。

音楽活動を続けていくなか、さまざまなミュージシャンたちと出会ったことをきっかけにバンドを結成。温かくソウルフルなボーカルがジャズのエネルギーと出会ったことで、彼女の音楽は大いに発展していった。ヤスミンの繊細な作曲の才能や音楽に対する真摯な向き合い方は、周囲の多くの音楽仲間たちから愛されているとのこと。

ヤスミンは、デビューEP『Black Moon』を2017年に制作している。居間を改造した急ごしらえのスタジオで録音したものだそうだが、ヤスミンの自作曲で固めた、デビュー作にして破格の内容だ。同作には、ブロードストロークス(Broadstrokes)のジョージ・フレンチ(George French)、スリー・バディ・トリオ(Three Body Trio)のトム・トウル(Tom Towle)とピーター・ビアーズワース(Peter Beardsworth)、チャーリー・ボーン(Charlie Bone)、オーウェン・キャンプベル(Owen Campbell)というプレイヤーが参加している。

2017年のEP『Black Moon』収録曲“Black Moon”

『Black Moon』が発表されるやいなや、ジャイルズ・ピーターソンは同作をBBC Radio 6の〈今週のレコード〉に選び、〈素晴らしいシンガーソングライターにしてUKにおける卓越した新人〉と絶賛するなど、ヤスミンは英国内で一躍注目される存在に。

同年には、コンピレーションアルバム『Future Bubblers 1.0』に参加した。同作は、ジャイルズのレーベルであるブラウンズウッドのプロジェクトで、その後人気シリーズになっているもの。ジャイルズの入れ込みようが伝わってくる。

以降は、『When The Sun Dips 90 Degrees』(2018年)、 コンジ(Congi)との『Two Takes』(2020年)、『Morning Matters』(2020年)とEPを連続して発表し、UKジャズシーンの新鋭たちがブルーノートの遺産を再解釈した話題作『Blue Note Re:imagined』(2020年)にも参加、さらに評判を呼んだ。

2018年のEP『When The Sun Dips 90 Degrees』収録曲“90 Degrees”

2020年のEP『Morning Matters』収録曲“Morning Matters”

アルバムへの期待が高まるなかヤスミンは、2023年3月3日にファーストアルバム『Voice Notes』をついにリリースした。

YAZMIN LACEY 『Voice Notes』 Own Your Own(2023)

ソウルやジャズ、レゲエ/ダブ、UKらしいダンスミュージックやエレクトロニックミュージックの要素を溶け合わせ、彼女の歌声の魅力が凝縮された同作は、英ガーディアン紙が最高評価の星5つをつけるなど、早くも今年のベストアルバムの候補として高い評価を受けている。

2023年作『Voice Notes』収録曲“Late Night People”

そんなヤスミンの、待望の初来日公演がビルボードライブで開催される。

天性のシンガーの歌の魅力は、やはり生でこそ発揮される。透き通った、ささやくようなボーカリゼーション、発声は、ライブで聴いたら鳥肌ものだろう。たとえば、〈ブラウンズウッド・ベースメント〉でのライブや〈A COLORS SHOW〉での歌唱を聴けば、それは一聴瞭然。前者はエレクトリックピアノ、後者はギターだけをバックにしたもので、柔らかな声によって聴き手を温かく包み込むような歌が聴ける。

 〈ブラウンズウッド・ベースメント〉でのライブ動画

〈A COLORS SHOW〉でのパフォーマンス動画

『Blue Note Re:imagined』の企画で、同作で披露した“I’ll Never Stop Loving”(ドド・グリーンのカバー)をUKジャズを代表するバンドのエズラ・コレクティヴとパフォーマンスしたは、必見だ。

〈Blue Note Re:imagined〉でのライブ動画

今回の来日公演は、ヌバイア・ガルシアらとの共演で知られるドラマーのサム・ジョーンズ(Sam Jones)、ジョルジャ・スミスをサポートするベーシストのムタレ・チャシ(Mutale Chashi)、ロンドンジャズシーンで名を馳せる鍵盤奏者のサラ・ダンディ(Sarah Tandy)が脇を固める。バンドメンバーとの化学反応にも期待だ。

一度聴けば耳から離れなくなるソウルフルな歌声と天賦の才能、飾らなさと真摯さで聴き手を魅了するヤスミン・レイシー。彼女の歌と音楽を間近で体感できるビルボードライブの特別なステージは、絶対に見逃せない。

 


LIVE INFORMATION
Yazmin Lacey
ヤスミン・レイシー

2023年5月7日(日)ビルボードライブ東京
1stステージ
開場/開演:15:30/16:30
2ndステージ
開場/開演:18:30/19:30
サービスエリア/カジュアルエリア : 7,400円/6,900円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14084&shop=1

2023年5月9日(火)ビルボードライブ大阪
1stステージ
開場/開演:16:30/17:30
2ndステージ
開場/開演:19:30/20:30
サービスエリア/カジュアルエリア : 7,400円/6,900円
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=14085&shop=2

■メンバー
ヤスミン・レイシー(ボーカル)
サム・ジョーンズ(ドラムス)
ムタレ・チャシ(ベース)
サラ・ダンディ(キーボード)

※本公演は新型コロナウイルス感染症対策用の座席レイアウトを使用し、公演を実施いたします
※本公演は映像収録が入る可能性がございます。お客様が映像に映り込む場合もございますので、あらかじめご了承ください
※ご来場前に必ず〈新型コロナウイルス感染症対策について〉のページ内の〈お客様へご協力のお願い〉をご確認ください
ビルボードライブ東京:http://www.billboard-live.com/membersarea/20200625_notice.html
ビルボードライブ大阪:http://www.billboard-live.com/membersarea/20200625_notice_osaka.html