カレーを作るシンガーソングライター
――カレーは以前から作っていたんですか?
ルカタマ「アイドルを始めるのと同時くらいに秋葉原のカリガリっていうカレー屋さんで5年間くらい働いていたんですよ。その時はホール担当だったんですけど、元々料理を作るのも好きだったから、私もキッチンでカレー作りたいなと思って。
で、カレー作りたいなってSNSで呟いたら、巣鴨のライブハウスのブッキングの方が、〈じゃあ今度ルカタマが出るライブの時にカレーを作って出したら〉って言ってくれて。もう7、8年前ですね。それからライブハウスでもカレーを出すようになりました」
――〈cafe 宙〉にカレーを食べに来てライブにも遊びに来るようになった人とか、逆にライブに来たのを契機にカレー屋にも来るっていう人、両方いるんですか?
ルカタマ「いますね。例えば、押上の会社に勤めてらっしゃって、ランチタイムで彷徨ってたら、たまたまうちを知って来てくれた方もいて。その人は音楽がすごく好きで、ライブにもよく行かれるそうなので、私が音楽をやってるって知ったらCDを買ってくれて。で、奥さんと一緒に店にもライブにも来てくれたりするようになったり。
あと、多分ライブに来てくれてる人はだいたい私がお店もやってることはSNSを見て知っているから、来てくれますね。行きたいけどなかなか遠くて行けなくてごめんね、みたいに言ってくれる人もいるし、遠征に来てくれた帰りに寄っていってくれる人も結構多いです」
――ちなみに、アイドル時代含め、人前で歌うことに抵抗はなかったんですか?
ルカタマ「うーん。最近思うんですけど、そもそも自分の曲を人前で歌うのがそんなに好きではないのかもしれないです。歌うのが好きだから歌う人になりたいと思って東京に出てきたけど、だんだん裏方の方が好きになってきて。最近ちょっとCMの楽曲制作にも携わらせてもらってたんですけど、自分の顔も名前も出ずに作ったものがテレビで流れてたりするのが嬉しくて」
――楽曲提供をしたことは?
ルカタマ「イヴにゃんローラーコースターさんに“イヴにゃんの休日”っていう曲を書きました。それはもうライブではやってくれてるけど、リリースはされてないんですよ」
――じゃあそっちの方が向いてるんじゃないかって、思い始めてるところなんですか?
ルカタマ「でもDTMとか楽器が全くできないから、なんとかやれるようになろうと思って、今、機材とかを集めたり勉強したりしているところです」
――全部自分でオリジナルを作ってアルバムを出すっていう選択肢もあったんじゃないですか。
ルカタマ「でも、今回はプロデューサーの山下(康男)さんがたくさん曲を作ってきてくれたので、考える余地もなく(笑)、山下さんに曲を書いてもらいました。自作曲もストックしているから、それはそれで出そうとは思ってるんですけど。
山下さんがプロデュースしていた春日井アイドルのみゆゆんが卒業しちゃって、山下さんがご傷心だったんで、そのやり場のない気持ちを曲にぶつけてくれたみたいで。
春先の大阪の山下さん主催ライブに私が出た時に、7曲くらい一気に持ってきてくれたんですよ。ライブハウスの楽屋で、〈タマちゃん、これちょっと聴いてみて〉って。で、オケを流して、山下さんがその場で歌詞を見ながら歌ってくれて(笑)。その時は〈えー〉って思ったけど、この勢いなら多分すぐにリリースできそうだって私も思って。今までやってきたのと全然毛色が違う曲もあったのが不安だったんですけど、1枚まるっとプロデュースして欲しいという気持ちもあったので、うまくいけば面白いものができるなって思ったんですよ。それで、〈もうぜひぜひ〉って言ってどんどん話を進めていって、実際うまくいきましたね」